「民族の矜持」という落とし穴

沖縄で米兵が中学3年生の女の子に乱暴をするという、事件が起こった。

もうすぐその年頃にさしかかる年齢の女子をもつ母として、

このニュースは、胸を締め付けられる思いで耳にした。

レイプにまでは至らなかったのが、不幸中の幸いといえばいえるのではないだろうか。

このようなことは断固許されるべきことではないし、国として怒るべきだとは思うが、

この事件を「またか」と思うわたしは間違っているだろうか。


男が男を襲うということはあるかもしれないが、

女が男を襲うという事件はまず聞いたことがない。

古今東西、犠牲になるのはいつも女。




近い過去に目を向ければ、

まだユーゴスラビアという国が存在していたころ、その極端な民族主義の尊厳と矜持に、虚しさや怒りさえ覚えたことを忘れてはならない。

セルビア兵は、民族浄化運動の一環として、クロアチア人の女性へのレイプを命じられ、実行した。

国家から異民族を絶滅させるためにクロアチア人女性たちを逮捕し、レイプし、セルビア人の血の流れる子供を産ませようというのだ。

古今東西、戦争は人間の正常な思考を停止させ、尊厳を踏みにじり、

男たちの破壊的な「性」がより顕著に露悪し、このような蛮行がまかり通ってきた。


今回の沖縄の事件は、同じ女子をもつ母親としては許せないことではある。

けれど、この事件の場合は、

わたしたちが、家族で、コミュニティでもっと防犯というストッパーを機能することで、未然に防ぐことは十分に可能だったのではないかとも思う。

わたしは、10代のころ、母親に、

「知らない人の車には絶対に乗ってはいけない」と口が酸っぱくなるほどくどくどと教えられた。

それはもうDNAレベルに刻まれるほど強烈なメッセージだった。

もし、この中3の女の子に、車に乗らない、という意志の選択の余地があったのなら、

彼女の母親が同じようなメッセージを流していたら、

コミュニティでも同じような指導があったなら、

このような事件は起こっていなかったかもしれない。


男が男であり、女が女である以上、このような事件は、人種、民族関係なく、きっと未来永劫なくならないと思う。

それでもこの地球上で男と女が共存していかなくてはならないのなら、

この事件を、短絡的に、日米間の安全保障問題に直結させる前に、

ある程度予防できる病気と同様、

まずは、家族で、そしてコミュニティで、予防対策を万全にして備えることのほうが急務だと思う。

そして、基地問題、安全保障の問題は、別のところできっちりと考えていくべきだと思う。
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by rumicommon | 2008-02-18 01:52 | NY1%未満の時事


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