人のふりみてわがふり直す社交術

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会場はウォールストリートのハーリーチプリアーニ。昨年のInwood Houseのガラ。


社交のシーズンです。

なんだかんだとチャリティ関係や仕事がらみのブレックファスト・ミーティングやランチョン、

そして夜のディナーやカクテルが続くこともあるシーズンに突入しました。

みなさまはいかがお過ごしですか?

アメリカではサンクスギビングの祭日ももうすぐ。

そして日本では師走も目前ですね。


先週、親しい友人がサンフランシスコから来ていて、

自宅でもエンターテインし、

Inwood Houseのチャリティの一環で開催されているミュージカルに子どもを連れて見に行き、

スプリングベネフィットに向けてのミーティングは毎週のように、メンバーのご自宅であり、

来週はこれまたInwood Houseの行事の一連として、
Yale Clubで朝食会が開催される予定、

そのうえ、今週末は義母とシカゴの友人も来ます。

こうなってくると体力勝負です。


ジムに行ったり、一人ぼ~っとできる時間も減り、

基本的に座敷豚願望が強いわたしは、ストレスもたまりがちです。

もちろん、楽しい集まりもあります。

昨日は、あるパークアベニューのお屋敷(という言葉がふわさしい邸宅)で開催されたカクテルに行ってまいりました。

パークアベニューの豪邸っていうと一体どんな人がオーナーなのか、気になりますよね。

簡単にご説明します^^。

その方は、知る人ぞ知るメディア界の立役者のご子息(といってもいいお年ですが)、

お子さんが生まれるまでは、巨万の富を築いた親に反抗し、

ウエストビレッジでボヘミアンな生活をなさっていた、と聞き
(そうウエストビレッジはボヘミアンやディレッタントが住む場所だった)

そういうとこが秘かに気に入っているのだけど、

夏だけはナンタケットで上流ボヘミアンな生活はなさるものの、

今や通常は、本当に趣味の良い500平米ほどの広大なDuplex(メゾネットタイプ)にお住まい。

奥さまはこの界隈では珍しく(失礼!)おしゃれでセンスがよく、

しかもアメリカ人の中では小柄だからとても親近感を感じます。

年が近いこともあり、わたしは結構この人が好きです。

現在はコロンビア大学で主にNYの歴史に関しPHDを取ってらっしゃり、

その合間にニューヨーク・ヒストリカル・ソサエティでレクチャーをしたりもなさってます。

というわけで、そこでのカクテルは、おうちの立派さに反し(?)型苦しくない寛いだものでした。


パーティというと、やれやれってな感じで、

今でもつい引いてしまいがちな私も

知っている人も多く、珍しく楽しみだった会でした。

すぐに結構親しい友人(彼女を仮にジュディとしましょう)の顔を見つけ、

よく知っているジムと話している二人に挨拶をしようと近づきました。

延々と二人が真面目に語っている話題は、彼がボードを務める有名なあるチャリティ団体の運営について。

チャリティの話って、政治や宗教といっしょで、結構ビミョーな話題なんだけど、

ま、そこはふむふむ、とわたしも相槌をうちながら聞いていると、

そのうち、巧妙に話の矛先は、ジュディのご主人の話に移っていきました。

そして・・・・いつものことだけど、

どんどん彼女のご主人自慢になっていくのよ~。

そう、ジュディって子供や自分の自慢話はあまりしないんだけど、

夫のこととなると、もうどうにも止まらない~emoticon-0159-music.gif

で、とうとう彼女、ご主人が(だれもが知る大会社の)パートナーに昇進したと、アナウンスしちゃったんです!

日本でいうなら

「タクの主人が、取締り役に昇進いたしましたんですの~おっほほ」ってな感じでしょうか。

もちろん、ジュディは全然気取ってないし、ジムは見事に間髪入れずに笑顔を繕って
「おめでとう。すごいじゃないか」と答えました。

わたしももちろん、

「わぁ~すごいじゃない!!! すばらしいわ。遅すぎたぐらいね」かなんか、

ちょっと大げさなほどのリアクション^^。

彼女たち夫妻のことは心底尊敬しているので、まんざら気持ち的には嘘じゃないのよ。

で、ここでジュディはそれを軽く流して、元の話題に戻ればよかったのよね~。

けれど、気を良くした彼女、どんどん詳細にまで話が及び、なかなか終わらない。

そのうち、さりげなく、ジムが
「そろそろ帰らなくちゃ。明日娘の歴史の試験があって、ちょっとパニクってみるみたいだから見てやらないと」と居心地悪そうに言い始めました。

で、ふと気づきました。

ジムはヘッジファンドの会社に勤めていて、しかも2年前、大手金融でかなりの地位にまで上がったのに、そこをやめて転職したことをちょっと後悔していることを、わたしは知っています。

しかも今、ヘッジファンドの会社はどんなに大きなところだっていつつぶれてもおかしくない状況・・・ですよね。


自分が大変なとき、他人の幸せを素直に喜べないことって、ありませんか?

特に今、多くの人は、明日職を失うかもしれないような状況に立たされているわけです。

なんかもやもやしちゃって、「これって嫉妬かしら、あ~いやだわ、私って器の小さい人間!」

と、そんな自分に腹も立つわけです。

でも、ジュディはわたしたちの思惑には全然気づく気配すらありません。

ひたすら、夫の昇進がうれしくてうれしくて。

で、これまた私が思い当ったこと。

ジュディって、たとえば私が仕事でがんばったり、何かいいことがあると、

自分のことのように喜んでくれる人。

そして困ったことがあって相談すると自分のことのように親身に力になってくれる。

そう、他人の幸せは彼女の喜びであり、そこで自分と比較してもやもやしたり、嫉妬したりってことはあまりない。

きっとだからなのかも。

自分や夫の喜びも、みんなの喜びに違いないと、そこで疑うことをしないのは。

考えようによっては天真爛漫で、純粋で、本当にいい人なんです。

でも・・・

パーティの席で、相手の事情や立場を慮ることをせず、自分の家族の自慢話ととられても仕方のない話をするのは、やっぱりご法度。

現にジムはそそくさとその場から外れていきました。



他人のことだと気になり、よ~く見えることも、自分のこととなるとなかなか見えないものです。

しかも大人になるとどんなに親しい友人だって、それをわざわざ面と向かって教えてはくれません。

だからこそ、人のふり見てわがふりを直すしかありません。

わたしも気をつけないと~。



最近、この手のパーティや、子供の学校の親の集まりに出席する際、実行しようと心に決めたことがあります。

それは、「自分や家族の話はしないで、聞き役に回る」ということ。

しかも、ただ黙って聞いているだけの何も話題を提供しない人じゃあまりにつまらないから、役に立つ情報やわくわくする話題は積極的に提供しながら、自分や家族のことは語らない、これを徹してみようと決めたわけです。

ここしばらくはこのワザを磨こうと、ジュディのふりを見ながら再度決心した夜でした^^。 

明日の会は、この路線でがんばろうと思います!


 
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by rumicommon | 2008-11-12 12:28 | 日常・一期一会 | Comments(0)


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