オバマ政権はピンチをチャンスに替えられるか

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photo/今は閉刊となった保守派の新聞New York Sunより NYミッドタウンにあるシティバンクの本社ビル

わたしがもうひとつのブログ、だれも書かない★ニューヨーク1%未満★で、

失政につぐ失政、とブッシュ政権をこき下ろした見出しを書かざるを得なかったのが3年前。

そして今、その失政がまさかここまでの大混乱を世界にまき散らすとはさすがに思いもしませんでした。



この週末、我が家で手に汗握る気分で注目していたのが、シティバンクの救済についてでした。

先週、5万3千人、つまり全体の15%の人員を解雇すると発表したシティバンク。

このクリスマス前に、つまりボーナス前の寒空の下、職なしにされてしまうって、あまりに酷といえば酷な仕打ちじゃありませんか。


しかもこれが、ポールソン財務長官の「これでもう安心」的な発言の1週間後におこった危機的な状況。

サウジのプリンスが割安感を感じたのか、シティバンクの株を大量に買い、保有率は4%から5%になったにもかかわらず、下げ止まらなかった株価。

この時点で、普段は能天気なわたしもさすがに、怖くなりました。
一体この先世界はどうなってしまうのかと。

そして、政府は再び、救済の手を差し伸べることになりましたね。

シティバンクは、リーマンやベアスターンなど投資銀行とは違い、銀行。
マネーマーケットファンド扱いのAIGとも違い、銀行なんです。
つまり、銀行に預けていたお金は、10万ドルまでは元本を保証されます(今一時的に20万ドルに上げたはず)。

(AIGはマネーマーケットファンドなので、元本保証はされず、そこにお金を預けていた人たちはパニックに陥り、あのような突然の騒ぎに陥ってしまったわけです)

銀行はこの保証があるからこそ、取り付け騒ぎが起きにくいのであり、また別のいい方をすれば、これがあるからこそ、これぞ最後の砦というか、政府も、アメリカの商業銀行の代表みたいなシティを、まざまざと手放しでつぶすこともできないのでしょう。

景気のいいときは、何といっても、上限なくヘッジし、レバレッジをとれる投資銀行は飛ぶ鳥落とす勢いで、バブルをどんどん膨らませていきました。

けれど、ひとたび景気が氷河期に入ると、あの名門ゴールドマンサックスでさえ、もうレバレッジはたくさん、とばかり銀行部門に鞍替えしました。

こんな大混乱な中、政権を引き継ぐことになったオバマ。ちょっとお気の毒といえばお気の毒。

そして、一体だれが財務長官に就任するのかと、固唾をのんで見守っていたわけですが、財務長官にはニューヨーク連邦準備銀行のティモシー・ガイトナー総裁を指名することになりました。
彼は、現財務長官のポールソンともあ、うんの呼吸のいわば即戦力の人。彼ならと、まずはほっと一安心。

一方、国務長官はどうやら、ヒラリー・クリントンで決まりそうです。

これもきっと世界は好感して受け止めたのでは。

でも、まだまだ予断は許さない金融危機。

振り返ってみると、

親しい友人がサブプライムローンに疑問を投げかけていたのが3年前。

渦中でサブプライム関係のことを生業としていた彼は、真剣に、
「このままでは大変なことになる」と力説していました。

実際にサブプライム関連の商品が焦げ付き始めたのが昨年夏。


このころ、わたしはもうひとつのブログでサブプライムローンに関し、ある程度の調整はやむ負えないだろう、なんて書いていますが、全然ある程度の調整ではすみませんでした。

そしてきっとドルに対し円高になるとコラムで書いたのが1年半前ぐらい。

ちょっと時間がかかりましたが、金利が超低い日本でお金を借りて、それをオーストラリアなどに投資していた外人たちが、金利の低下や損失のためそちらを引き上げ、円に戻しているために、円だけ単独で高くなってしまいました。

また、ベアスターンが崩壊したニュースは今年3月、ウィスラーでスキーを楽しんでいるときに聞きました。

けれどこのときですら、ここまで世界が大混乱を引き起こすとは想像できませんでした。


それから・・・・・・リーマンが崩壊し、世界は一変してしまいました。

原油価格が急上昇したかと思ったら急落。

今、多くの人は、デフレを稀有しているようです。

けれど、きっと次にくるのはインフレだと私は思います。そして事態はもっと悪い。

なぜって、気の遠くなるほど巨額の救済をしなくてはならない米政府、

世界の通貨はまだドル本位である以上、手っとり早いのは紙幣をもっと印刷しちゃうこと。

それができるのが怖い。

そしてインフレでもって、天文学的な数字の借金の貨幣価値をうんと下げること、じゃない?



90年代、メキシコ政府が窮地に陥ったとき、米政府は救済の手を差し伸べました。

そして、メキシコは、期日より早く完済しました。

今、アメリカではオバマにかじ取りが任されようとしています。

彼が救世主として、世界を奇跡的に救ってくれることを願ってしまうのは、わたしだけではないのではないでしょうか。

政府の救済策がうまく回ることを心から祈るばかりです。
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by rumicommon | 2008-11-25 04:05 | NY1%未満の時事


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