カテゴリ:NY1%未満の時事( 15 )

停止が決まった浜岡原発で思い出すNY幻の原発

みなさま、おはようございます。

今日も初夏に相応しい晴天に恵まれたニューヨークです。

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美しいハンプトンのビーチ。ここから数マイル離れたところに10年の歳月をかけてオープンした原発がありました。




先週、首相が、浜岡原発を、震災対策が整うまでの2年間という期限付きで停止すると中部電力に要請したニュース、わたしは、とてもうれしく受け止めました。



87%の確率でいつ、浜岡あたりを直撃する地震が起こってもおかしくない、というデータに基づいるということ。




日本の地震予測の正確さと備えについては世界が認めています。




首相が下された決断を受けた中部電力の水野社長のスピーチも、住民が安心できる生活を確保することが第一とおっしゃる真摯さに、すごく好感が持てると思いました。




ですが、世間一般では、かなり賛否両論で受け止められているようです。


特にわたしが購読している新聞などは、あまりに唐突な決断、人気取りではないか、と批判的です。




夏の電力不足はどうするの?



トヨタの生産ラインに支障をきたすのでは?

すると多くの下請け企業が持ちこたえられないのでは。



政府の原発推進の計画は反故にするのか?  などなど。





首相がこの決断を下された背景には、反論が予想される、うんざるするほどたくさんの困難な問題が控えていたことでしょう。




特に財界からの反発は必至です。




それでも、その逐一と対峙しても尚、今、停めたほうがいいと決断くださったことに対し、過去10年というもの、テロによって50キロ離れたところにあるインディアンポイント原・発が爆破されるのではないかという恐怖を抱えてNYで生きている人間としては、高く評価したいと思います。







しかも、福島がやや落ち着いた今、のど元を過ぎる前にしてくださったタイミングも、いいと思うんです。




今日は、停める決断を支持する理由と、ニューヨークでも(日本のメディアはどこも書かないようですが)似たケース、いえもっと極端なケースがあることをぜひみなさんに聞いていただきたく思います。







4月、短期間ですが一時帰国をしました。



その時東京で感じたことは、街そのものはとても落ち着いており、週末ともなるとレストランもデパートもにぎわい、そこにはいつもと変わらない日常があったということでした。



けれど、その一方で、特に小さなお子さんのいらっしゃる方々を中心に、みんな、どんなに明るくふるまっていても、次なる地震と、その際に起こるかもしれない新たなる原・発事故の恐怖を心のどこかに抱えていることも感じました。


テロならまだ防ぎようもあります。

でも、地震は・・・、備えに不安があるなら、リスクはとってほしくないと思うのは当然。





そしてそんな心境が、政府と電力会社への不信につながるのでしょうね。







日本にいる間は、そんな周囲の影響を受けてか、わたし自身の不安もどんどん増殖されていきました。

そしてともすると、どうにも抗えないがんじがらめの心理状態に陥っていくのです。


あのムードの中で1カ月以上生活し、しかもずっとテレビやインターネット情報に釘づけになっていれば、おかしくならないほうが尋常ではないかも。




被災地ではない首都圏ですが、一時は原・発事故を受けてパニック状態を引き起こしたのも納得です。



だからこそ、近い将来、また何かあれば、首都圏ははさみうちになってしまいます。




また、東海地方への打撃は計り知れないものになるでしょう。



停めてほしい! と東海地方、ならびに首都圏の方が必死になる気持ちは、たとえはるか遠くにお住まいの方でもきっと理解できるのではないでしょうか。




そんなとき、夏はどう乗り切ればいいのか、


日本の産業の復興が遅れ、競争力が落ちてもいいのか、



原発推進案はどうなるのか、と言われても、




国民の安全と引き換えに、いかなることも犠牲にはできない、それを守るためなら、どんな痛みだって耐えるべきだといいたいのです。



家庭太陽光発電の推進、家庭からの余剰電力の買い取り、

長期休暇の促進、

早朝出勤、

カジュアルで涼しい通勤着の推奨、

涼しい東北、北海道方面への行楽、などなど。



ちりも積もれば山となるはず。





ああ、そうそう、あの自動販売機って、かなりの電気を消費するらしいですね。

ちなみにニューヨークの夏もかなり暑くなりますが、気軽に冷たい飲み物を買える自動販売機なんてありません。

代わりに、道のコーナーにアイスクリーム屋さんや屋台が氷で冷やした飲み物を売っています。




地下鉄の駅なんて、信じられない暑さでしかも暗く、汚いですが、だれも文句をいいません。
数年前は、熱い夏のある日、停電になってしまいました。




それでも、毎年、なんとかなっています。




今、わたしたちが考えなくてはいけないのは、GDPで世界2位を奪回することではないと思います。




競争はいいじゃない。



GDPでは日本に及ばなくても、ドイツやオランダ、フランスみたいに、夏はたくさん休める国のほうがライフスタイル自体はよほど豊かなのでは。




お休みをたくさんとるドイツ人、いい車作ってます。笑


日本の車も世界最高峰。だから今、生産をやや落としても、却ってよりプレミアムがつくかも。




(ところでこのたび、ブルムバーグ市長は、NYタクシー全車を日産にすると発表しました! フォードに入札で勝ったということらしいですね。)




もし、下請け企業が、もちこたえられないとしたら、生産が軌道に乗るまでの間、
中小企業を対象にブリッジローン的な短期の融資をしてはどうでしょう。




2008年にアメリカがBail Outという名目でした低金利の融資も、ほとんどの銀行は返済し、当時政府が買い取ったGMやAIGの株も早くも売却体制に入りました。







日本も、短期融資できっと乗り切れると思います。




声を大にしていいたいのは、

GDPと、人間としての豊かさ、安心できる国であることは決して比例するとは限らないこと。




では、原・発推進案はどうするのか。



自民党時代の流れで、利権がらみで推薦されてきた事業です。




民主党は、いわば、その時代の負のツケも引き継いだと言えると思います。

それを今こそ、抜本的に見直すとしても、それはそれでありなんじゃないかと思うのですがいかがでしょうか。




引き続き、ニューヨークでもあった似たような原発のお話し、ぜひ聞いてください。




ハンプトンの近くに10年の歳月と5千億円をつぎ込んでオープンした原発が、

オープンした途端に住民の反対で廃炉が決定した経緯をお話したいと思います。



それではみなさま、よい1日を!
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by rumicommon | 2011-05-10 21:02 | NY1%未満の時事 | Comments(0)

オバマ怒り心頭ーAIGボーナス事件に思う

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今、アメリカでは、巨額の負債をかかえて、
もう少しで倒れそうになっている、
かつてはブルーチップの保険会社だったAIGが、
国民の非難を浴びています。

政府からビリオン(兆円)というBail Out(救済)をしてもらっていながら、
社員にボーナスを支給していたということで、
オバマを筆頭に、
世間は怒り心頭しているのです。

ニューヨーク州検事総長のアンドリュー・クオモに至っては、
社員のリストを取り寄せて公開すると鼻息も荒く、

民主党上院議員のクリス・ドットは、
救済を受けた何十社という会社全体が、
ボーナスは受け取るべきではない、
たとえもう手にしていても、
返却すべきだと息巻き、
国民の「魔女狩り」的感情論に油を注いでいる状況です。

あの~、でもですね。
言わせていただけば、
状況がよかったJPモーガンとウェルズファーゴは、
政府のBail Outなんかいらんぜよ、
と、いっているのに、
みんな平等に借りてくれないと困る、という
政府の言い分で、無理やりビリオンというお金を押しつけられたわけです。

それで、ボーナスは支給しちゃいけない、
あーしろ、こうしろと口を出すだなんて・・・
放っておいてくれと言いたくなる気持ちは分かる気がする。


このあたりのことについては、姉妹ブログ

だれも書かない★ニューヨーク1%未満★
に書いていますので、詳細をご存じない方はどちらもどうぞ^^


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リセッションを煽る英単語

ある30代カップルのアッパーイースト算盤勘定




このことについて書く前に、
わたしたちの身の丈でこの問題を実感していただくために、
まずちょっとこんな例え話をしてみたい。


あなたは高校野球で全国優勝を目指して日夜
一所懸命練習に励んできました。

優勝のあかつきには、
夢にまで見た球団が、あなたを5千万円で雇うと約束してくれたとします。


で、頑張り抜いたエースピッチャーのあなたは、見事優勝をはたしました。

けれど・・・・

結局5千万円の契約金を受け取ったあとに、
球団から「悪かった、あの話はなしにしてほしい。お金も返してほしい」と言われます。


その理由は、あなたの通っている学校の他の生徒が不正を働いたため。


その責任をとって、あなたの学校の優勝は反故にされてしまいます。


3歳にして野球の選手を夢見、
ずっとそれ一筋に来たというのにです。



さて、そんな時あなたはどう思いますか?



数日前のニューヨークタイムズに
元AIG社員がCEOに宛てた
辞任を叩きつけるメールが掲載されました。

New York Times;Dear AIG, I quit!

そして彼のおかれた状況は、まさに上記のたとえそのもの。

その彼は、FX&コモディティ部門のヘッド、
AIGで長年の間、身を削り働き、
今年も、会社が損失を計上している中、
彼の部門は何百億円の黒字を計上します。


けれど・・・・
AIGが政府から救済を受けたという理由で、
彼は、
自分の名前が世間にさらされる(身の危険につながるかもしれない)
可能性が出てきたばかりか、
契約通り受け取ったボーナスは返せと迫られます。


で、この人は、結論としては、
ボーナスは返さず、辞任することにします。


そして税引き後のボーナスは全額!
この金融危機で被害を受けこまっているチャリティ団体に寄付し、
お望みならその証明書を提出すると書いているのです。

072.gif日本語に訳してくださっているサイトをリンクしておきます
金融日記/AIG社員の最後の手紙(翻訳、藤沢数希)


ウォールストリート日記/退職願:AIG CEO殿


↑のお二人に多大な敬意を表します。
ご多忙な中、多くの時間を割いて、ボランティアで情報を提供くださることに、
そして、某新聞社などの「オバマ就任式の演説」の残念な誤訳とは違い、正確で読みやすい訳であることに・・・



これを読みながら
わたしは以下のような感想をもちました。

1)世間の多くは、Bail Outの本当の意味を知らない。政治家やメディアもそれをきちんと説明しないばかりか、感情論をあおり、ますます景気のネガティブなスパイラルを加速させている

そうなんです。政府は気が遠くなるほど0がついたお金を「救済」していますが、それはあげているわけではないのです。

金利5%で融資しているのです

でも多くのアメリカ人たちはそれを知りません。
国税を「与えている」と思っているのです。


もちろん、負債を抱え、政府から巨額の救済をしてもらいながら
ボーナスを出すというのは筋が違うと思います。

ならば、AIGのケースでいえば、
ボーナスが出る前に政府がどうして止められなかったのか。


それはしないで、
彼らの社内での契約ごとも尊重せず、
もう手にしてしまったボーナスを返せだなんて、
こうなってくると、
民主主義とは一体なんだろうということにもなってきます。


2)世論を感情的に刺激することで、AIGの社員たちを窮地に追い詰め、倒産の危機が・・・


つまりこういうことです。

問題の部署にいた幹部は辞めさせられた。
(問題の部署、CDSにいた問題の人たちはすでに儲けるだけ設け、会社はさっさと辞め、責任の所在はなし)

               ↓

会社に利益をもたらした多くの優秀な社員は世間から後ろ指さされ、命の危険まで感じ、会社を辞める。

               ↓

残ったのは士気の落ちた社員だけ。

               ↓

会社が倒産する危険が強くなる・・・・

クオモは60億円分のボーナスを返してもらうことに成功したみたいだけど、
100億円以上利益を上げた優秀な人をはじめ、何人かやめている状況を考えると
あまり賢いやり方だとは思えないんだけど~

               
せっかく巨額の融資をしても、倒産してしまえば、そのお金は本当に返ってこなくなってしまいます。

会社が倒産すれば、政府の打撃は、ボーナスがどうのこうのといっているレベルではなくなってしまいます。
それこそ、せっかくつぎ込んだ国税のビリオンはどうなるの~!!

だからこそ、こんな時ほど、パニック・モードは厳禁。

一旦出してしまったボーナスを返せと、「魔女狩り」を施行しても、
世の中は一層混乱するだけではないでしょうか。


3)救済(政府から融資)を受けた会社すべてがボーナスの支給をやめれば、ニューヨークの空洞化はすぐに始まり、犯罪率は上昇し、70年代のように市が破産するということもなきにしもあらず


姉妹ブログにも詳しく説明しましたが、

ニューヨークでは、たとえ億というボーナスをもらっていても、
日本でなら感じられる富裕層としての実感は感じられません。
それほどに過去20年の間に不動産は暴騰し、生活費がかかるからです。

その上、何十社という大手金融すべてがボーナスなしということになれば、   
基本給だけではとても生活費をまかなえず、
しかもこれまでの貯金や投資もこの金融危機で
大幅な損失をだしている多くの人たちは、
ニューヨーク市にこれ以上とどまることはできなくなるでしょう。


市が空洞化すればどんなことが起こるでしょうか。

そう、最初は小さな波もドミノ式に次々と波及し、最後は怒涛のような津波になって世界中に波及していくでしょう。


それを今、どう食い止めるか、

「魔女狩り」にやっきになっている場合ではない、と思うのはそんな理由からなんです。

まずは、今日からBail Outという紛らわしい言葉を使うのはやめてみてはどうでしょうか。

で、ボーナスは、その分を消費にまわしていただくとして目をつぶり、
もっと前向きに、行きましょう。
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by rumicommon | 2009-03-27 04:38 | NY1%未満の時事 | Comments(0)

リセッション時のアート

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毎年楽しみにしているマイアミのアートバーゼル。

昨年12月も参加しました。

2年前は、世界中からプライベートジェットで、大勢のアートコレクターがおしかけ、

サウスビーチはどこに行っても、華やかなパーティの目白押し、

コンベンションセンターをはじめ、

Scopeなど各所40か所以上の会場では大いに盛り上がっていました。

それに引き換え、昨年12月のアートバーゼルは、とても静かでした。

それでも、こんなユニークな作品が目を惹きました。

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けれど、チェルシーに画廊をもつ友人は、

開催期間中、売れた作品は3つだけだったと言っていました。



今年に入り、

アート業界にも、

不況の波は押し寄せているようで、

名門オークション会社のサザビーズやクリスティーズでは、

20%以上のレイオフ。


それでも、

今月末には、

昨年亡くなられたファッションデザイナーのイブ・サンローランの遺品となる、

総額500億円というアートの数々が、

パリのグランパレで展示され、

競売にかけられるようです。

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経済的に厳しい逆風が吹き荒れる中、

富裕層が困窮した際、まずすることは、

セカンドハウスやアートなどの普段の生活には困らないぜいたく品を売りに出すことだと言われています。

ということで、このサンローランの遺品たち、

果たして高値で売れるのかどうか、

とても気になるところです。



不況といえば、

1930年代の世界大恐慌の時代は、

アーチストたちを守り、育成するために、

ニューディール政策の一環で、

政府がアーチストたちを雇い、

市民たちの暮らしを描くというミッションを与えたそうです。

これから、アート界、どうなっていくのでしょう。


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by rumicommon | 2009-02-21 06:51 | NY1%未満の時事 | Comments(0)

世界情勢を日本語で読むことの限界(?)

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昨日のNYはこんな感じ。今日も寒いです~~~~~!
 イラスト by うっちぃさん



拙姉妹ブログのほうに別の方からこんなコメントをいただいた。

一連のガザ地区での出来事について書かれたものだ。

>アメリカ人は、ガザでイスラエル軍の装甲ブルドーザーの前に立ちはだかった23歳のアメリカ人女性がそのまま轢き殺されたことは知りません。マスコミには載らないからです。


これだけを読むと、つい最近、ガザでこのような事件がおこったのかと錯覚をおこしそうになるのはわたしばかりではないはず。

そして、どうやら、コメントをくださった方も、この事件はつい最近起こったと思ってらっしゃるようだ。

しかしこの事件がおこったのはなんと6年前。
しかも、アメリカではマスコミには載らなかったというのは間違いであり、事件のあった2003年当時、わたしはアメリカにいたが、このニュースは新聞やテレビのニュースで報道されたことを、長年の中東ウォッチャーとしてよく覚えている。

ちなみに、今さくっと検索をかけても、大手新聞社のニューヨーク・タイムズ、USAToday、CNNやBBCなどのテレビ局が報道したことが分かる。

ニューヨーク・タイムズ
http://query.nytimes.com/gst/fullpage.html?res=9E0CE0D71631F934A25750C0A9659C8B63

BBCニュース
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/2855851.stm

CNNインターナショナル
http://www.cnn.com/2003/WORLD/meast/03/16/rafah.death/

USA Today
http://www.usatoday.com/news/world/2003-03-16-american-woman-killed_x.htm

亡くなったアメリカ人女性、レイチェル・コリーについてのWikipedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Rachel_Corrie

彼女のメモリアル・ウェブサイトも出てきた。
http://www.rachelcorrie.org/

ここでわたしが何を言いたいのかというと、
どんなに見識が高く、知性あふれる人でも、今日本で日本語を介して得られる世界のニュースだけを取得していると、英語で得られる情報に比べその絶対量に限りがあるため、ふとした溝を憶測というパッチワークでつなぐ際に、間違った糸を選択してしまうこともあるかもしれないということだ。

今、インターネットのおかげで、世界の情報網は飛躍的に広がった。
そのインターネットの言語は「英語」
世界のメディア各社のサイトも大変に充実してきている。

英語さえ操ることができ、インターネットへの接続が可能なら、日本にいようが、どこにいようが情報の選択肢は無限に広がる。

だから、あと一歩踏み出して、イギリスの、アメリカの、イスラエルの、そしてパレスティナの視点を、英語という世界言語を通じてチェックしてみると、日本のメディアの割愛された報道では見えなかった裏側も見えてくるかもしれない。


今、世界に台頭するインドや中国は、自国語で世界に乗り込んでいくのではなく、世界標準語、英語で武装し、「郷に入っては郷に従う」。

日本以上に領土がせまく、目の上のたんこぶ、北朝鮮に脅かされ続けているお隣の韓国では、名門高校の授業の半分以上は英語で行われているという。
アンビシャスな親たちは、優秀な子供たちをアメリカのアイビーリーグ大学やイギリスの名門校に行かせることで、国としての生き残りをかけているのだ。


日本でも、そろそろ本腰で「世界標準語」での授業を取り入れていくことを検討する時期にきているのではないだろうか。

かなり高い教養と、世界でも稀に見る品格をファンダメンタルな部分で身につけている日本人、

これからの時代、

たとえ一歩も海外に出ないとしても、

アメリカのパシリから脱却し、

もうちっと世界に貢献できるリーダーシップを発揮するために、

またビジネスチャンスをつかむために、

今フォーカスすべきことは、

これしかないですよね。

日本語の他に、世界標準語である英語



072.gifオバマ就任式の際のスピーチの全訳が各新聞に掲載されました。その3紙が同じ箇所で誤訳をしています。その詳細については、

日本人のあとこれだけ! 高いハードルevery so often へ。
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by rumicommon | 2009-02-05 03:21 | NY1%未満の時事 | Comments(0)

NY発! 世界の富豪を打ちのめした史上最悪の金融詐欺

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自分の身や絵画みたいなAssets(資産)ならボディガードやシークレット・サービスが守ってくれるかもしれないけれど、Liquid Assets(現金)や投資に関しては、たとえナスダックの元会長でさえ信じられないご時世です。


つい1か月ほど前、
サンクスギビングのホリデーに、
ハンプトンの空港から、
4人乗りの小さな自家用飛行機を所有する知人に、
ロングアイランドの上空を案内していただきました。


その際空港に、白地にワインレッドのかなり大きなプライベートジェットが停まっており、
「あれは、スピルバーグのジェットだよ」と教えてもらいました。

たまたま、サンクスギビングの休暇を、ハンプトンのご友人のお宅でお過ごしだったのでしょう。

そのスピルバーグさん、まさかその10日後には、
彼が信用して長年資産を預けていた会社の社長が、詐欺の容疑で逮捕され、
事実上、預けていたお金は、すべて水の泡と消えてしまうことを、予期していたでしょうか。

しかもその会社の社長は、ナスダックの元会長。
その人、Madoff/バーナード・マドフさんは、
世界中のユダヤ系ネットワークを中心とする大金持ちたちを顧客にもつ、
ご自身の名前の会社、マドフ証券のオーナーでした。

30年にわたり、円に換算して1兆円を超えるファンドを、
毎年、順調に最低でも10%以上の利回りで運営してきた、
その業界では大御所もいいとこ、
その長年にわたるコンスタントな配当はクライアントたちの信頼とお金をぎゅっとつかんでいたわけです。

上顧客は、スピルバーグさんをはじめ、
マドフさんが、パームビーチやロングアイランドの高級カントリークラブで知り合った名だたる富豪たち。

この事件をきっかけに、今年の長者番付の順位が大幅に変わることは間違いがなさそうです。
金融危機のこの時期だからこそ、世界に与えたインパクトは多大なものになりそうなのです。


マドフ証券のイメージは超エクスクルーシブ。
こちらがお金を預けたいといっても、
マドフ証券の審査にかなわなければ口座を開くことすらできなかったのです。
で、断られる人もたくさんいたそう。

敷居の高さをマーケティングツールにし、
高級プライベート・クラブ的イメージを保って、
「口座を開けるだけでもありがたい」的な戦略で
多くのお金持ちたちを罠にかけていたわけですね。


チャリティにも積極的だったマドフさん、
多くのチャリティ団体やシナゴグ(ユダヤ教の教会)、学校などのお金も多分にあずかっていました。

日経新聞によると、日本からも、
あおぞら銀行、野村ホールディングなどが180億円、270億円の投資をしていたようです。


わたしの周囲でも、
友人のご主人が勤務する会社の同僚のお父上が、巨額の投資をしており、
その事件をブルムバーグニュースで知ったその方、
会社で、大の男が泣き崩れたといいます。

多くの人にとって、
この金融危機にあって、
長年順調な配当を返してくれるマドフさんは、
最後の砦といってもいい存在だったことでしょう。


でも・・・・・
彼の会社、実際は真っ当な投資で得ていた利回りではなく、
すべてがまったくの詐欺だったわけです。


その彼に預けていた財産は、

きっと・・・・・

もう・・・・

戻ってくることはない、と知ったその驚き・・・・・



ポンジースキームといわれるその古典的な詐欺の手法は、
元はといえばポンジーさんという人が始めたもので、
いうならばネズミ講みたいなもの。

古くからの顧客への配当は、正当な投資からではなく、
新たに加わった顧客の資金から回されていたのです。

それも、新顧客がどんどん口座を開いてくれるうちは自転車操業同様でまわっていました。

けれど、歯車が狂い始めたのは、2007年。
世の景気が悪くなり始め、
顧客たちが預けていた資金の、円に換算して2兆7千億円を戻してほしいといい始めた時でした。
その金額があまりに巨額だったため、資金繰りに困り、
ついにマドフさん、同会社で働いている息子ちゃん二人に、
「実はこの会社の仕組みは詐欺なんだよ」と漏らしたことが逮捕のきっかけとなりました。

で、蓋を開けてみたら、
総額5兆円の損失を計上していることがわかったのです。

この会社に巨額の投資をしていたある投資家は、
この事件を知り、自殺をはかりました。


さて、単純といえば単純な詐欺事件、
どうして、過去に2度も審査に入ったSEC(証券取引委員会)さえ見抜けなかったのでしょう。


ナスダック会長というマドフさんへの畏怖の念と遠慮だったのでしょうか。


また、顧客には、有名なヘッジファンドの会社も含まれました。
ファイナンスのプロがどうして、見抜けなかったのでしょう。


ここからは、あまり書かれていないことですが、

マドフ証券の投資内容については長年、ベールに包まれ、
すべてが秘密主義で行われることで有名だったようです。

普通なら決算書や、投資先に関する詳細を取り寄せるところでしょうが、
マドフ証券に関しては、それはご法度。
入会のお約束として、
マドフを信じてお金を預ける人だけを対象としていたといっても過言ではありません。

マドフさん、ナスダックの会長だっただけではありません。
アッパーイーストの有名なCoopのボードプレジデントでもあったのです。

長年の輝かしい経歴、配当実績を信じてみんな、すっかり騙されちゃったわけですね。


唯一、ファイナンシャル関係の「バロン」紙だけはマドフ証券の利回りが、景気のUP&DOWNにかかわらず毎年あまりに均等であることに疑問を感じていたようです。

あるレポーターが、マドフ氏のインタビューに成功し、
彼がほのめかした通りの実績を分析してみたのです。

けれど、彼のいう通りにしても同社の配当は得られないことが明らかになりました。

何かおかしい・・・・・・

この事件、
残念ながら「バロン」紙のスクープで暴露されるという形はとりませんでしたが、
長年にわたる詐欺事件、やっと明るみに出たら、
それは大惨事といっていい被害をまき散らす形で終焉することになってしまいました。


自分の人生にも匹敵するツール、お金を預けるなら、
やっぱり、その詳細はしっかりチェックすべきですね。


この事件について考えながら、最後の最後までひっかかったこと、
それは、マドフさん、会社を設立した当初から、本当に人をだますつもりだったのかということ。

きっと最初は、だますつもりは毛頭なく、真っ当な投資をしていたのではないかしら。
と、わたしは信じたい。

けれど、それがあるとき、つまづき、
責任感と、間違った職業意識と、プライドからか、苦し紛れに
「いいや、損しちゃった分、今回だけは新規顧客からの資金を配当に回そう」と
詐欺への一歩を踏み出し、
また次の年も損失を計上し、
ついつい泥沼にはまっていったのでは・・・・・


072.gifマドフさんにお金を預けて損しちゃった人に、グリーンスパンさんもいらっしゃいます。あの元FRB議長のアラン・グリーンスパンではなく、精神分析医のスティーブン・グリーンスパンさんですが^^;

彼がウォールストリート・ジャーナルに、自分も含めて、知的な人がどうして騙されれるのか、その心理について、面白い記事を書いてらっしゃいます。

Why We Keep Falling for Financial Scams

いろいろ書いてらっしゃる中でう~んと唸ってしまったのは、
マドフ証券の配当は、あまり良すぎるということなく、ほどほどで、毎年コンスタントだったため、多くの専門家さえだまされたという下り。

ご興味のある方、ぜひ読んでみてください。
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by rumicommon | 2009-01-03 06:57 | NY1%未満の時事 | Comments(0)

オバマ政権はピンチをチャンスに替えられるか

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photo/今は閉刊となった保守派の新聞New York Sunより NYミッドタウンにあるシティバンクの本社ビル

わたしがもうひとつのブログ、だれも書かない★ニューヨーク1%未満★で、

失政につぐ失政、とブッシュ政権をこき下ろした見出しを書かざるを得なかったのが3年前。

そして今、その失政がまさかここまでの大混乱を世界にまき散らすとはさすがに思いもしませんでした。



この週末、我が家で手に汗握る気分で注目していたのが、シティバンクの救済についてでした。

先週、5万3千人、つまり全体の15%の人員を解雇すると発表したシティバンク。

このクリスマス前に、つまりボーナス前の寒空の下、職なしにされてしまうって、あまりに酷といえば酷な仕打ちじゃありませんか。


しかもこれが、ポールソン財務長官の「これでもう安心」的な発言の1週間後におこった危機的な状況。

サウジのプリンスが割安感を感じたのか、シティバンクの株を大量に買い、保有率は4%から5%になったにもかかわらず、下げ止まらなかった株価。

この時点で、普段は能天気なわたしもさすがに、怖くなりました。
一体この先世界はどうなってしまうのかと。

そして、政府は再び、救済の手を差し伸べることになりましたね。

シティバンクは、リーマンやベアスターンなど投資銀行とは違い、銀行。
マネーマーケットファンド扱いのAIGとも違い、銀行なんです。
つまり、銀行に預けていたお金は、10万ドルまでは元本を保証されます(今一時的に20万ドルに上げたはず)。

(AIGはマネーマーケットファンドなので、元本保証はされず、そこにお金を預けていた人たちはパニックに陥り、あのような突然の騒ぎに陥ってしまったわけです)

銀行はこの保証があるからこそ、取り付け騒ぎが起きにくいのであり、また別のいい方をすれば、これがあるからこそ、これぞ最後の砦というか、政府も、アメリカの商業銀行の代表みたいなシティを、まざまざと手放しでつぶすこともできないのでしょう。

景気のいいときは、何といっても、上限なくヘッジし、レバレッジをとれる投資銀行は飛ぶ鳥落とす勢いで、バブルをどんどん膨らませていきました。

けれど、ひとたび景気が氷河期に入ると、あの名門ゴールドマンサックスでさえ、もうレバレッジはたくさん、とばかり銀行部門に鞍替えしました。

こんな大混乱な中、政権を引き継ぐことになったオバマ。ちょっとお気の毒といえばお気の毒。

そして、一体だれが財務長官に就任するのかと、固唾をのんで見守っていたわけですが、財務長官にはニューヨーク連邦準備銀行のティモシー・ガイトナー総裁を指名することになりました。
彼は、現財務長官のポールソンともあ、うんの呼吸のいわば即戦力の人。彼ならと、まずはほっと一安心。

一方、国務長官はどうやら、ヒラリー・クリントンで決まりそうです。

これもきっと世界は好感して受け止めたのでは。

でも、まだまだ予断は許さない金融危機。

振り返ってみると、

親しい友人がサブプライムローンに疑問を投げかけていたのが3年前。

渦中でサブプライム関係のことを生業としていた彼は、真剣に、
「このままでは大変なことになる」と力説していました。

実際にサブプライム関連の商品が焦げ付き始めたのが昨年夏。


このころ、わたしはもうひとつのブログでサブプライムローンに関し、ある程度の調整はやむ負えないだろう、なんて書いていますが、全然ある程度の調整ではすみませんでした。

そしてきっとドルに対し円高になるとコラムで書いたのが1年半前ぐらい。

ちょっと時間がかかりましたが、金利が超低い日本でお金を借りて、それをオーストラリアなどに投資していた外人たちが、金利の低下や損失のためそちらを引き上げ、円に戻しているために、円だけ単独で高くなってしまいました。

また、ベアスターンが崩壊したニュースは今年3月、ウィスラーでスキーを楽しんでいるときに聞きました。

けれどこのときですら、ここまで世界が大混乱を引き起こすとは想像できませんでした。


それから・・・・・・リーマンが崩壊し、世界は一変してしまいました。

原油価格が急上昇したかと思ったら急落。

今、多くの人は、デフレを稀有しているようです。

けれど、きっと次にくるのはインフレだと私は思います。そして事態はもっと悪い。

なぜって、気の遠くなるほど巨額の救済をしなくてはならない米政府、

世界の通貨はまだドル本位である以上、手っとり早いのは紙幣をもっと印刷しちゃうこと。

それができるのが怖い。

そしてインフレでもって、天文学的な数字の借金の貨幣価値をうんと下げること、じゃない?



90年代、メキシコ政府が窮地に陥ったとき、米政府は救済の手を差し伸べました。

そして、メキシコは、期日より早く完済しました。

今、アメリカではオバマにかじ取りが任されようとしています。

彼が救世主として、世界を奇跡的に救ってくれることを願ってしまうのは、わたしだけではないのではないでしょうか。

政府の救済策がうまく回ることを心から祈るばかりです。
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by rumicommon | 2008-11-25 04:05 | NY1%未満の時事

ミッシェル・オバマに期待!

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シカゴのデザイナー、マリア・ピントのドレスでPople誌ベストドレスの10人に選ばれたミッシェル・オバマ。

先週の日曜日、CBSの60ミニッツで、オバマ夫妻の独占インタビューがありました。

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その予告をYou Tubeに見つけた夫、

「大統領に当選して何か変わったことはありますか?」と聞かれ、
「今までの床屋さんに気軽に行けなくなり、来てもらわなくちゃいけなくなったという不便さはあるけれど、特に変わったことはないよ」と答えたオバマ、
隣に座るミッシェルの顔を見て
「子供を学校に送っていけとはいくら君でももう言わないよね」と冗談を交わしていたらしい。

それを聞き、きゃはは、ミッシェルらしいじゃないの~と、当日のインタビューを楽しみにしていたのですが、なぜかその箇所はありませんでした。
カットされてしまったのでしょうか。

You Tubeにその予告も見つかりません。

ミッシェル・オバマといえば、キャンペーン最初のころはメディアのインタビューに応え、
「我が家では、ゴミ出しはバラクのお役目だし、靴下を家の中に散らかしているのを見つければ自分で拾ってもらうのよ」と古い言葉でいうなら、カカァ天下ぶりをほのめかし、物議をかもしたものでした。

以来、しばらくインタビューに答えるのには慎重になり、このCBSのインタビューはまさに久々だったはずです。

で、さすが失敗に学んだのでしょうか(私はその率直さが好きですが)、ややポリティカリー・コレクトに武装した感じはあるものの、肝っ玉おっかさんぶりは健在でした。

聞き役のスティーブに、
「夫の身の安全とかを危惧することはありますか」みたいな、暗殺の可能性をほのめかすようなセンシティブな質問をされ、

「バラクはそりゃ黒人だから、どこで何が起こるかわからないわ。でも、身の危険を案じていたら、大統領に立候補することだってできない」
と覚悟のほどを語っていました。

当選直後、シカゴでの初のスピーチのとき、
オバマはミッシェルと二人のお嬢さんたちを連れてステージに登場しました。
ふと、ステージの横を見ると、両脇には高い防弾ガラスが立てられていました。

そんな中、子供二人を連れてステージに上がるって、どれほど緊張したことでしょう。

シカゴで貧しいながら教育熱心な両親の愛と期待にこたえ、プリンストン大学、ハーヴァードロースクールへと進むミッシェル。

母親に「同胞である黒人の多くは、いったん成功を手にするとみんな自分が育った貧しいエリアには背を向けて巣立っていくものだけど、あなたにはそうあってほしくない」と言われ、最終的には、地元コミュニティに戻り、コミュニティサービスに尽力していたミッシェル。

ブラボー、ミッシェル!
まさに大統領夫人にふさわしい方だと思います。

また、知り合った当初、バラク・オバマは、ぼろぼろの穴あきの車に乗っており、中に乗っていながら外の舗道が見えたそうです。

一方当時の彼女は、シカゴ最大手の法律事務所に勤める弁護士。

「それでも彼と結婚したわ」

バラク・オバマに現在の達成を予言できる何かを感じたそうです。


ファーストレディとしてミッシェルが果たす役割も偉大です。

これからは彼女の一挙一動を世界中が注目しています。


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キャンペーン中、最初はイメージ作りにやや混乱が見られたミッシェル。彼女の強いイメージにギャザーのスカートは似合わないかも(元ファッション編集者としていわせていただくと)。

次には、ジャッキーのイメージを目指したようです。

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ニューヨークタイムズのスタイルセクションでは、こんなふうに分析されたりして。いやんオバマ夫人ってば><;、この手のお洋服を着るなら、仁王立ちじゃなく、ジャッキーみたいな立ち方にして~ん。


でも、まだまだ彼女らしさが分かりにくい。


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しかしある日、こんな可愛いDonna Riccoのサマードレスを着て登場したミッシェル。
しかも、「これ? 148ドルで買ったのよ」と語ったことから、すっかり評判になりました。

それから、地元シカゴのデザイナー、リア・ピントのお店のドレスを着てベストドレッサー・リストにも・・・。



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写真左からマリア・ピントとミッシェル。

ミッシェル・オバマは原色がとてもよく似合います。すっきりしたカットの良さだけで勝負するデザインのワンピースの多くは地元シカゴのデザイナー、マリア・ピントによるもの。最初の2枚を含む上記の写真もマリア・ピントによるデザインです。


一方、

ナルシソ・ロドリゲスも好きなデザイナーのよう。
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当選直後、家族でステージに登場したときのドレスもロドリゲス。これは賛否両論だったわね~。


今後、ファースト・レディになった後、アメリカ人デザイナーをプロモートするため、彼女がどんなデザイナーを選び、どんな着こなしをしていくのか、とても楽しみです。
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by rumicommon | 2008-11-19 01:41 | NY1%未満の時事

オバマ勝利!

オバマが大統領に当選しました!!!!

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オバマが幼少期を過ごしたインドネシアの学校で。

写真/The Huffington Post  世界中の喜びと興奮がすばらしい写真に収められています。ぜひご覧ください。

072.gifThe Huffington Postといえば、セラ・ペイリンが、アフリカは国ではなく、多くの国が集まった大陸であることを知らなかったと、選挙後、セラ・ペイリン批判にまわったらしいFOXニュースが伝えていたと書いています。


シカゴでのオバマ当選演説の際、黒人で初の大統領候補となったジェシー・ジャクソンが顔をくしゃくしゃにして泣いていたのが印象的です。

オプラの姿も、NY市の黒人市長だったディンキンズさんの姿もありました。


夫は昨日早朝6時半に投票所となっている近所の公立校に行きましたが、長蛇の列ができてて投票を夜まで待つしかなかったそうです。

オバマのお膝元、シカゴの友人は、2時間並んでやっと投票できたそうです。

これほど投票率と関心が高くあつまった選挙も珍しいのではないでしょうか。


うちの娘もオバマバッジをつけて誇らしげに学校に行きました。


とはいえ、待ち受けているのは、100年に1度という震度の金融危機、

8年の間にリーダーシップは地に墜ちた今、

イラク、イラン、パキスタン、ロシア、中国、欧州を含む国際関係の面でも手腕が試される危機的な状況です。

そんな中でオバマが大統領になるということは、

増税されることも決まったわけですが・・・・・、

ま、それでもいいやんか~^^、

私は、ついていくわよ~。


だってわくわくするのよ~。とてもポジティブな気分になれる。

これぞカリスマ性というものなのでしょう。

世界が大きく方向をかえて動き始めた感じがします。


ハワイで、ハワイ大学に留学していたケニア人の父と白人の母の間に生まれたオバマ。

3歳でオバマと母親の元を去った父親は、ハーヴァード大学でPHDを取った後、本国ケニアに帰ってしまいます。

オバマは母親に連れられてインドネシアに移住。

現地ではフォード財団のために働いていた母親は再婚します。

その後、利発なオバマ少年に満足な教育を与えようと、母親は、ハワイに住むオバマの祖父母、つまり自身の両親のもとへオバマを送ります。

いわば、物心ついてからオバマを育ててくれたのは白人の祖父母なんです。

このお祖母さまがすばらしいと思います。

オバマが年頃になると、「黒人社会との接点がまったくないオバマの黒人としてのアイデンティティの危機」を心配し、積極的に黒人社会とつながりを持つよう、気づいかいをしてくださったそうです。

そのお祖父さまが昨日の選挙結果を待たずに他界なさったのはなんとも残念です。


比較的差別的な意識が低いハワイで、ノビノビと地元の名門高校を卒業し、

コロンビア大学、ハーヴァードロースクールを経て、

オバマ青年はシカゴに移り住みます。

コミュニティサービスに尽くすことにしたのです。

そしてミッシェルに一目ぼれ。

かなりしつこく食い下がって、デートに持ち込んだそうです。


オバマのこんな人生の歩みを知り、わたしがまず思ったことは、

白人社会で、しかも決定的な差別を体験することなく多感な時期を過ごせた彼だから、

白人たちとも自然体でうまくやっていけるんだろうなぁということ。

オバマといえば、財務長官はウォーレン・バフェットかJPモーガンのCEO,ジェイミー・ダイモンかといわれています。

また、キャロライン・ケネディをはじめ、錚々たる顔ぶれが彼を支えています。

白人たちの間でもと~っても快適にふるまえるオバマ、

逆にいえば、シカゴの黒人が多く住むエリアで生まれ育ち、

苦労して大学にまで行かせてくれた両親をもつミッシェルとの結婚生活の中には、

多分に、生活をしてみて初めて分かる微妙なカルチャーの違いや考え方、

価値観の違いを思い知らされることもあるんじゃなかろうかと思うのです。

黒人の教会に通うようになったのも大人になってからですから最初はかなり驚いたことでしょう。



あのバリバリ保守共和党を支持するFOXニュースでさえ、

昨晩、オバマの当選が決まると、オバマの白人である半分にも言及していたのは、今までが今までだっただけに高く評価したくなるポイントでした。

そう、オバマの強みはまさに、アメリカの強み。

自身が黒人と白人を代表していること。

「私に投票してくれなかった人たちとは意見を異にするということなのでしょうが、

それでもあなた達の言葉にも耳を傾けます」と約束したオバマ。

1月の就任が待ちきれません!






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by rumicommon | 2008-11-05 01:45 | NY1%未満の時事 | Comments(0)

今日、アメリカの、世界の歴史が塗り替えられる日

今日は、米国大統領選挙投票日です。

全米各地では朝早くから投票所では長蛇の列ができたようです。

それだけ国民の関心が高いということなのでしょう。

出勤前に投票をと思い、近所のパブリックスクールに6時半に行った夫、

すでに行列ができていたと報告の電話がありました。

娘の学校も今日はお休みです。

朝、6時前から、アッパーイーストの上空は、ヘリコプターが何台もホバリングしていました。


娘の友人たちは、3家族合同で今朝早く、大型のVANでペンシルベニアに向いました。

激戦区であるペンシルベニアの勝利が、当選すに大きな影響を及ぼすため、ペンシルベニアのへき地に住み、投票所までの足がない人たちのために、投票所まで送り迎えをするボランティアのためだそうです。

ちなみにこの3家族の顔ぶれは、

ユダヤ人のパークアベニューに住むプライベートバンカー一家、

黒人の弁護士とドクターのカップル、

カソリックのメディア関係者と教師一家

となんともバラエティに富んだ3家族ですが、どちらの党の応援だと思われますか?

民主党です。

こんなボランティアもあるのかと心底驚いた一瞬でした。

どちらが大統領になっても待ち受けているのは、

100年に一度という震度の大きい金融危機、そしてテロとの戦いです。

あと数時間で結果はでるのでしょうか。

それとも、8年前のように長々と引き分けになるのでしょうか。

今晩の選挙速報が待ちきれませんね^^

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写真/The Huffington Post
1年半前からオバマを応援しています。大統領になってほしいなぁ。
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by rumicommon | 2008-11-04 03:10 | NY1%未満の時事

CHANGE by オバマ?

歴史的に民主党が優勢のニューヨーク州。

ウォールストリートのお膝元、
巨万の富が集中するアッパーイーストでも、
一部の例外(FOXニュースのオーナーマードックさんなど)を除き、
民主党を支持する人がとても多い。

選挙はいよいよ来週。

オバマへの期待は強まるばかりです。

Real Clear Politics の調査結果もほら、オバマ優勢が加速気味。

数年前、バドワイザーのこんなCMが人気を博しました。



街には、「Wassup?????」と叫ぶ男たちがあふれましたね~^^


そのパロディ版がこれ ↓ です。

なんと! 上のバドワイザーCMを作成した同じディレクター、

チャールズ・ストーン氏が個人的な趣味で作成したものです。

だから登場人物もおんなじ!


8年のブッシュ政権の結果、人生この先真っ暗闇、

職を無くし、

イラク戦争に派遣されたものの、なかなか帰国できず、

災害は相次ぎ、

けがをしても保険がないため、痛み止めも変えず、

株価は下がる一方で、首つり自殺を・・・・

そこに現われ、一筋の望みを感じさせるのが、バドワイザーならぬ・・・・・





ここまで神格化されてしまったオバマ。

凡人なら、このプレッシャーにつぶされそうですが。

はたして、本当に歴史に残る大統領として、世界をCHANGEしてくれるのでしょうか。


060.gif日本でも「CHANGE]は必要かもしれませんね。

わたしはこの方、たまき雄一郎さんにそのCHANGEをお任せしたいと思い、2年間にわたり、個人的に応援してきました。

そのたまき雄一郎さんの事務所では、選挙の一環で思いを伝えるためのチラシを印刷する資金が不足しているそうです。

お近くにお住まいの方、ぜひたまきさんのブログをご覧ください。
そしてご協力をよろしくお願いします!
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by rumicommon | 2008-10-27 23:50 | NY1%未満の時事


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