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週刊NY生活 希望価格より10億円高く売れた物件

五番街六四丁目に、五番街八三四番地という壮麗なCoopがある。


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かつてはローレンス・ロックフェラーがペントハウス三フロアーを占拠しており、ニューヨークのメディアなどの情報によると、三年前、そのユニットは、メディア関係の大物で最近ダウジョーンズを買収した、ニューズ・コープのCEOルパード・マードックが4,400万ドルで購入したらしい。

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お隣は現在の奥さま、ウェンディ。二人の間には最初の妻との間の孫より若い子供もいる。


このビルは、他の多くの五番街のCoop同様、

購入に際し住宅ローンを組むことは許されていない。

つまり、現金での購入が義務付けられており、

購入価格の三倍以上のすぐに現金化できるお金があることが条件だ。

このビルで今年五月、ちょっと信じられないことが起こった。

九階の3,900スクエアフィート(約360平米)のアパートが

1,600万ドル(約20億円)で売りに出てきたのだが、

買い手が殺到し、なんと希望価格より千百万ドルも高く売れたのだ。

つまり約30億円で売れたということだ。

この物件は、セントラルパークに面する八部屋からなるアパートで各部屋は広々としているが、リビングルーム、ダイニングルーム、ライブラリー、メイド部屋、キッチン、そして寝室は二部屋しかないため、基本的には子どものいないカップル向き。

そして、入居する前には全面改装が必要でもある。

にもかかわらず、あっという間に信じられない高値がついたということは、物件数が限られているわりにいかに多くの金持ちが大型物件を物色しているかという証でもある。

この直後には、低所得者層向け住宅融資「サブプライムローン」が焦げ付き、全米の不動産マーケットを直撃した。

ただ、今のところマンハッタンは例外のようだ。

Corcoran社の調べによると、今年マンハッタンを中心とする不動産市場で売りに出された物件総数は、昨年に比べ21%も低下している。

そのためか、つい最近も800万ドルを超える価格で市場に出てきたパーク・アベニューの物件にバイヤーが殺到し、数日でコントラクトにサインされてしまった。


・この記事は、昨年週刊NY生活の連載「NYビルディング万華鏡」に連載されたものに一部手を加えたものです。
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by rumicommon | 2008-03-27 21:07 |  ールパード・マードック

元NY知事の高級娼館通いを代弁する「男の本音?」

今回は、急きょ、予定を変更し、

元NY知事エリオット・スピッツァー氏が辞任するきっかけになった、

高級娼館通いの背景、

女にとっては理解することも許容することも難しい「男の下半身」について

女として、少しでも理解する努力ぐらいはしてみようと、

通称「社交界のテロリスト的エッセイスト」タキによる著書、

「ハイライフ」の中で、

彼の視点で書かれているマダム・クロードの館についてご紹介します。



タキ氏は、1937年ギリシャ生まれ、つまり御年70歳。
祖父はギリシャの元首相、父は海運王。
教育はアメリカのボーディンぐスクールで受けています。
スポーツ万能でスキーはオリンピック選手、
テニスではウィンブルドンなどにも出場。
ポロの選手としても有名で、NYでは西村先生にカラテを習っている。
もちろん、夜のスポーツ、ナイトクラビングもお得意です^^

「ハイライフ」を書かれた頃は、ギリシャではスポーツを、ロンドンではパーティに明け暮れ、NYでは孤独を楽しみ、気が向くとエスカイヤーなどに上流階級のライフスタイルについてコラムを書くというなんとも羨ましい生活を送っていらした模様。

NYでは5番街にお住まいで、
現在の奥様は、オーストリアのハプスブルグに繋がる家柄のプリンセス。
今も政治的なコラムを書いてらっしゃいますが、現在の肩書は「フィランソロピスト」。

でもね、若いときは相当に短気で、むちゃくちゃなこともしてらっしゃいます。

たとえば、若くて美しいけれど、

超嫉妬深かった最初の妻、カラマン公爵令嬢とスイスのホテルの最上階で大ゲンカをし、

怒りの挙句、彼女のスーツケースを窓から放り投げて、

ちょうど下を歩いていたスイスの大統領の頭にもう少しで直撃するところだったといいます。


けれど、老境に入った途端、
これまでの償いをするかのように世の中に尽くしてらっしゃるようです。


よくいますよね、こういう方。

さて、このタキさん、当然といえば当然ですが、

マダム・クロードの顧客のお一人だったようで、

マダム・クロードの娼館についてはこんなふうに書いてらっしゃいます。

「客が帰ると言い出すまではお金のことには一切触れない。いざお金を払う段になってもその受け渡しにはきめ細かい配慮が行われる。特別な客にかぎりツケもきいた」
そしてそこで働いている女の子たちは、

「下積みの女優、ダンサー、中には幸せな結婚生活を送りながら小遣い稼ぎにやっている女性もいた(まるでカトリーヌ・ドヌーブがとびきり美しかった映画、「昼顔」そのものですね)



そして、

後に侯爵夫人の座におさまった美女や映画女優も輩出しています。

タキはマダム・クロードの電話番号を、

ドミニカ共和国のプレイボーイで当時のフランス公使だったルビロザから、

彼のポロチームの勝利にタキが貢献したご褒美に貰います。

けれど、その際、

「いいかい、そこは淫売宿ではないんだ。いつものような無愛想な態度は絶対とらないように!」

と釘を刺されます。

つまり紳士的な態度で臨むように、ということです。


そしてそのプレイボーイ、ルビロザ(*)と彼は、新婚だったにもかかわらず、午後はせっせとマダムのもとに通うわけです。

060.gifルビロザ

最後は酔っ払ってフェラーリを運転中、ブローニュの森で事故を起こし亡くなります。一度目の妻はドミニカの独裁者で1961年に暗殺されたトルヒーヨの娘、2度目の妻はフランス女優、3度目の妻はアメリカの女相続人ドリス・デューク、4度目の妻はバーバラ・ハットン

そしてわたしが、

うっそ~っ

と読みながら突っ込みを入れたくなったのはここです。

ここを訪ねることが幸福な新婚生活に寄与することをルビロザは強調した。たしかにそのコントラストはいい刺激になった。まぁ、いってみれば、冷たいシャワーを浴びた後サウナに入るようなものだった

そしてここの顧客には、JFKを始め、世界的実業家、名士が名を連ねていたわけです

しかし、1974年、ある政治家が妻とマダム・クロードと週末を過ごし、

いわゆる古典的なフランス流3人パーティをやってのけ、

それが元凶となり、ジスカール・デスタンの手でマダムは起訴され、

組織は閉鎖されるのです。

そしてそのタキが、男というものをまったく理解していなかったわたしの頭をハンマーでが~んと殴ったのはここです。


旧大陸(ヨーロッパ)の男たちにとっては、なんでも打ち明けることのできる分別ある妻と、お話などは無縁の金ピカの情婦をもつことはいわば常識である

こら~~っ! 

いい加減にしなさい!!


と、突っ込みを入れたくなるのはわたしだけではないですよね。

「多少偉そうに聞こえるかもしれないが、アメリカを愛する多くの見識あるヨーロッパ人は、アメリカ人を生真面目で世間知らずな存在だと見なしている。が、同時にそれをなによりも愛すべき国民性だとも考えているとも、おっしゃっています。

そして老境にさしかかって、長年連れ添った妻と離婚し、娘より若いイタリア人女性と結婚したヘンリー・フォードを「ひとの情婦と結婚する男は、二重にバカを見る」とおっしゃるの。

同じ大手自動車メーカーの社長でもフィアットのジャンニ・アニエッリは、愛人たちを集団で引き連れてパーティを開いたりしても、最初の妻と最期まで一緒だった、と比較するわけです。

う~ん、わたしとしてはフォードもアニエッリもどっちもどっちだと思うんだけどね。

もしここでスピッツァー事件を持ち出せば、タキさんならこうおっしゃることでしょう。

探せばだれからでも出てくるはずのプライベートな問題のほころびを見つけて、鬼の首でもとったように政治家を引きずり降ろそうとするなんて、いかにもご清潔なアメリカ人らしいやり方だ


タキの本って男の本音が時には辛辣なユーモアを交えて書かれていて、ある面痛快だけど、
女にしてみれば「あんたね~」、と言いたくもなります。





「ハイライフ」ちょっと古いけど、ニューヨークやロンドン、パリをよくご存じの方は楽しめるのではないでしょうか。

何より、男の本音を忌々しいと思いつつも学んでみようじゃないの、と思う女性の方にはお勧めです。

途中で呆れて本を投げ出してしまったとしても、それも納得。

でも、わたしたち女がつきあっていかなくてはいけない男がそこには描かれているように思います。


よくも悪くも。


ただ、最後に一言だけいいたい。

子供、特にお嬢さんがいらっしゃる貴男なら、

一生後悔したり、お嬢さんを傷つけるようなことだけはしないで。


072.gif参考文献

ハイ・ライフ (知恵の森文庫)

タキ / 光文社


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by rumicommon | 2008-03-23 10:34 | 女目線で応援するいい男」

海外でしょぼんとなるなんてナンセンス

日本ではどこに行っても堂々としていて、カッコいい彼、
なのに一歩海外に出るとなんだかしょぼんとした印象。

彼がこんなふうになっちゃうと女子としては悲しくなっちゃいますね。

これって、きっと原因は劣等感じゃないかとわたしは思うのですがいかがでしょうか。

英語が話せないから、

その場面では最高の自分が発揮できないという思い込み(劣等感)で、つい引いてしまう。

中には身長など体格的な劣等感ゆえということもあるかもしれません。


または、勝手に自分は差別されているに違いないという被害妄想から萎縮してしまうということもあるかもしれません。

夏目漱石は、ロンドンに留学中、当時のイギリス人にはほとんどなかったアバタが顔にあったため劣等感につながり、最後は神経を病んでしまいます。


この種の西洋人に対する潜在的な劣等感というものは一体いつから多くの日本男児の中に根を生やすようになったのでしょう。

考えても見てください。
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あの渋澤栄一氏は、150年以上前、鎖国が解けてすぐのころ、

もちろん日本&日本語以外の知識はまったくないまま、

最後の将軍の弟を連れてパリに長期滞在したのですが、

その時、ご自身の身長を気にした様子もなく、

またフランス語が話せないからといって萎縮することもなく、

フランスきっての軍人と財界人を友人とし、

またたくまに未知なる飲み物コーヒーが大好きになり、

借りていたアパートの家主のマダムには、あっぱれなユーモアをかまし、

一方、株式操作や会社組織など、まったく新しい経済について学び、

滞在中には実際に株を購入しかなりの財産を築き、

利害が合わない別藩からイギリスに留学したものの、資金が尽きて困っていた日本人たちの旅費まで太っ腹で払って一等船客として帰国させてあげてしまったのです。

岩倉具視視察団だって最初はちょんまげ袴姿で海外におなりあそばしたにも関わらず、だいたいにおいてどこに行っても尊敬の念をもって丁重に扱われたといいます。

そう、少なくとも幕末の偉人たちは海外で全然しょぼんとしてなかったのよ。

つまり・・・・日本男児は海外でしょぼんとする必要なんて今だってないのでは。

ただ、日本男児に海外でも同様にカッコよくいていただくためには、ご自身が感じる劣等感を排除していただくことは急務なのかもしれません。

身長? 関係ないって。

ニューヨークにはわたしより(164cm)低い男子たくさんいますよ~。

あのフランス大統領、猿誇示、おっとわたしのワープロったら悪戯が好きみたい(^^;)サルコジ氏だってイタリアの名家出身のスーパ・モデル、カーラ・ブルーニと結婚しちゃったけど、身長はわたしと同じよん。あ、彼は英語だって下手くそ。

差別? 今時、それをむき出しにするポリティカリー・インコレクトな人は、そっちが無教養であってそんなの気にする必要なしです。それにこういうことには鈍感なほうがいいのです。

もちろん、英語ができなくたって、とりあえず萎縮したり、元気がなくなる必要はまったくないけれど、ここで英語がある程度モノにできれば、いきなりかなりの飛躍ができるのは間違いのない事実でしょう。

というわけで、

もし、貴男が海外でも勝負をかけようと思うなら、

「英語」は避けて通らないで、やっつけたほうがいい障害物かもしれません。

えっ? 絶対無理だって?

大丈夫。絶対そんなことないって。

次回は、それを証明するからぜひまたおこしくださいませ^^

いつもありがとうございます。
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by rumicommon | 2008-03-11 09:17 | 女目線で応援するいい男」

週刊NY生活 トライベッカージョン・F・ケネディジュニアの暮らしたロフト

前回は、ジャクリーン・ケネディが暮らした五番街のアパートをご紹介した。

今回も引き続き、ケネディ家にスポットを当て、

ジャクリーンの息子、ジョン・Fケネディ・ジュニアが亡くなる直前まで暮らしていたトライベッカのロフトをご紹介する。

ジョンは、トライベッカがまだ普通の生活を営むには相当不便で、

あるのは倉庫か、閉ざされた古い工場ばかりだった94年に、

ロフト(ノース・ムーア通り20番地)の九階に、

約2,600スクエア・フィートのロフトを購入した。

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ジョンがロフトを購入したころのトライベッカはまだまだ荒んだ感じで不便な場所だった。

購入価格は、70万ドルだった。

94年といえば、トライベッカが注目され始めた初期の頃で、

当時、70万ドルという値段は決して安いとはいえなかったが、

まだまだお値打ちなお買い物で、当時ウォールストリートに勤務する30代なら手がでる値段だったといえよう。


彼の生活には、ショーファーやリモ、

プライベートシェフの存在はなく、

気軽に、自分でクリーニングの受け取りに行き、

近所のダイナーに朝食を食べに行く姿もよく目撃されていた。

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こんな気軽なジョンをよく目撃することがあった。

パーティがあると、
アルマーニのブラックタイ姿で何も悪びれるふうもなく、

自転車に乗り、

街中を颯爽と飛ばして会場に出向くのが彼のスタイルだった。。

ジョンは、現代の貴公子と呼ばれていたが、

もしかしたら、独身時代は、

サウジの王族などとも交友関係のあった妻のキャロリンからすれば、

彼女がカルバン・クラインでPRをしていたころに知っていた、

どの男たちより地味で普通なライフスタイルだったのではないだろうか。


ジョンとキャロリンが不慮の事故で亡くなると、同ロフトはすぐに売りに出された。

こちらも、ジャクリーンの五番街のアパートが売りに出された時同様、冷やかしを排除するため、ショーイングの際には、納税証明書、財産目録の提示が必要であった。


買い手の書類はあらかじめ、売り手側の担当の不動産ブローカーが入念に審査し、

買い手にふさわしいと判断されて始めてそのロフトを見に行けるというわけだ。

また、晴れて値段の交渉が始まり、買い手が決まると、

次のステップとして、買い手は、

ビルの委員会で組織されたボードの書類審査、面接を通過しなければならない。

なぜならこのロフトもCoopだからだ。

こうしてジョンとキャロリンのロフトは売却された。

値段は200万ドルを超えるということだったが、

近所の似た広さのアパートに比較すれば格段にプレミアのついた値段だった。

これもジョンという人間のカリスマ性のなせる業なのだろう。


・この記事は、昨年週刊NY生活の連載「NYビルディング万華鏡」に連載されたものに一部手を加えたものです。
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by rumicommon | 2008-03-05 12:23 |  ージョンF・ケネディJr.


ニューヨークから見える日本人や日本のすばらしさ、時に不思議に感じることなど


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