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ソーシャライト、ティンズレー・モーティマーの夫

072.gif これは世界文化社「Grace」誌、2008年1月号に掲載されたコラムです。


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今、アッパーイーストでは秘かに離婚の噂が流れるモーティマー。本当かしら。



 先日、日経新聞に「ソーシャライト」の解説が出ているのを見つけ、さすがに驚いた。


考えてみればその代表選手的なティンズレー・モーチマーは日本の会社サマンサ・タバサのデザイナーとして活躍しているのだから、注目されるのも当然かもしれない。


 ティンズレ―は32歳。バッグのデザイン以外にも化粧品ディオールのために顔を売る必要があり、様々なチャリティの寄付金集めもしているため、雑誌や新聞の社交欄への露出は半端ではない。シーズンともなると毎晩のように詰まってくるパーティの予定も優秀な出席率でこなしている。


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うちの近所のアイリスネイルでマニキュアをしてもらっている普段着のティンズレー。



 ただ、雑誌に登場するのもパーティに出かけるのも決まって女友だちといっしょ。自然と世間の関心は、いつも不在のミスター・モーティマーに集まる。これだけ妻がマスコミのスポットライトを浴び、外出が多くて、夫としてどういうスタンスでいるのだろうかと。


 先日、その好奇心を満足する記事がニューヨークタイムズに紹介された。夫、トッパーが取材に応じたのだ。


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只今別居中、離婚も時間の問題といううわさ。そんなの悲しい~。仲直りして~(とは個人的見解)。


 モーティマーと言えばアメリカ人なら知らない人はいない屈指の名家。初代の連邦最高裁判所長官でアメリカ建国の父としても有名なジョン・ジェイに遡り、トッパーの會祖父ヘンリー・モーガン・ティルフォードはスタンフォード石油の社長だった。


 一方、ティンズレ―は、そこそこ裕福なおうち出身ではあっても、日本流にいうなら地方の小さな町出身、二人はボーディングスクール(全寮制の高校)時代に知り合った。


 普通、オールドマネーの名家ほどマスコミの露出は避ける傾向にある。トッパ―もその例外ではないようで、言葉を濁しながらも、妻ティンズレ―の「社交」「マスコミへの露出」は度を超えていると認めている。


 チャリティや社会貢献は、マスコミが名前入りで紹介してくれなくてもすべきだし、妻がここまでマスコミに登場すると、観客に常に見られて生活をしているような居心地の悪さを感じると。
 


でも、そう言いながらも最後には、
「僕と多少考えは違っても、僕のいうことに今は真剣に耳を傾けてくれなくても、彼女のことを愛していることに変わりはない」と、言いながら、彼女を抱きよせてキスをし、また、自分の母と妻がうまくやっていることを強調することも忘れなかった。



 これを読みながら、わたしはなんだかとても温かい気持ちになった。

 そして余計なお世話かもしれないけど、「ああこの子(ティンズレ―)はこの彼といっしょにいる限り、人生を上滑しておしまいにすることはないんじゃないか」と思った。

 近い将来、ソーシャライトごっこにも飽きて、本気でフィランソロピストを目指す日が来るのではないか。そんな可能性を感じてうれしかった。

 

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by rumicommon | 2009-01-28 07:56 | メディア掲載記事 | Comments(0)

命がけで、優雅にリスクをとれる男ーバラク・オバマ




就任式の夜、

大観衆の前で、ビヨンセの歌に合わせて、

スローダンスを踊ったオバマ夫妻。

ダンスの前に、

オバマがこういいました。

最初に言っていいかな。

うちのきれいな奥さん、ちょっとどうよ


(わたしの意訳で失礼しまっす^^)

First of all,

How good-looking my wife is !


ちょっと、ちょっと、言ってくれるじゃないの~^^

この一言で会場はわっとわきました。

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huffingtonpost.com/より。

188cmと180cmのカップル。カッコいいですね~。

女としては、

夫や恋人が自分のことを誇りに思い、

褒めてくれるって、テレくさいけど、やっぱり最高にうれしい瞬間。

もちろん、日本でこんなことあたりかまわず言っていると、

「あいつはアメリカかぶれだ」と言われてしまうかも。

郷に行っては郷に入れで、上司なんかの前では、

「愚妻です」とかなんとか

不本意ながら言わなくてはいけないシーンもあるはず。

そんな時は、家に帰ってきたあと、

「あの時、本当にきれいだったよ」と

一言、付け加えてくれるだけでものすごくうれしいもの。


奥さんだけじゃなく、

どんなに自分を手厳しく批判する敵も、

普通なら、はらわたが煮えくりかえりそうな瞬間でも、

ぐっとテンパーをこらえ、涼しげな顔で、平常でいられるオバマ。

しかも、

そのにっくき敵の、凡人なら見えなくなりそうな「いい面」にフォーカスして、

まずは、褒め、もっと褒め、

それからおもむろに、そしてグレーシャスに、

自分の意見を述べるオバマ式スピーチ。

どうしてあんなに感情をコントロールできるのだろう、

感服するばかりです。

感服るすることといえば、


火曜日、就任式の模様は、

子供たちの学校でも中継があったようです。

友人のお嬢さん(14歳)のクラスでは

就任式が終わったとたんに、

泣きだした子たちが何人かいたようです。

「よかった、何もなく、無事に終わって・・・」

そういいながら、安堵に泣き崩れた子もいたそうです。

わたしも、実はそれが一番心配でした。

多くの人がそれを心配していたはずです。

200万人もの人が集まったあの日に向けて、

ワシントンにはぴりぴりしたムードが漂い、

厳戒体制だったといいます。


でも、テレビで見る限りでは、

オバマ本人もミッシェルも、まったくナーバスになっている様子はありませんでしたね。

オバマ少し痩せたみたいですが、

二人でダンスを踊るころには、

上記の冗談を飛ばすほどの余裕。

このころになってわたしもやっと、

ほっと肩の荷が下りた気分でした。



オバマ夫妻が、CBSの60ミニッツでインタビューされた際、

「大統領に立候補するとき、ご主人に何かあったら、とはかんがえませんでしたか?」

と、聞かれたミッシェル、

即座に

「バラクは黒人よ。何があってもおかしくない。

でもそんなことを心配していたら、何もできないわ」

と覚悟のほどをきっぱり語ったのが印象的でした。

オバマという人から学ぶことはたくさんありますが、

ここではまず以下の2点。

1)古女房も、敵も、必ずブライト・サイド(長所や良い面)を見つけ出して、臆面もなく口に出して褒めることができる。


2)人生の使命感に燃え、その実現のためなら死をも恐れない。

悪いのはブッシュ政権だ、

ここまで世界をめちゃくちゃにして・・・と

痛烈な批判をし、責任を転嫁し、逃げ道を作ってもいいものなのに、

オバマときたら、

不況の元凶、犯人探しというネガティブなエネルギーを費やすそぶりも見せません。

不況待ったなしの今、

きっとオバマもこう信じて、大不況という荒波の中にこぎ出していくのでしょう。


一瞬先はバラ色^^056.gif
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by rumicommon | 2009-01-24 08:32 | 女目線で応援するいい男」 | Comments(0)

NY発! 世界の富豪を打ちのめした史上最悪の金融詐欺

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自分の身や絵画みたいなAssets(資産)ならボディガードやシークレット・サービスが守ってくれるかもしれないけれど、Liquid Assets(現金)や投資に関しては、たとえナスダックの元会長でさえ信じられないご時世です。


つい1か月ほど前、
サンクスギビングのホリデーに、
ハンプトンの空港から、
4人乗りの小さな自家用飛行機を所有する知人に、
ロングアイランドの上空を案内していただきました。


その際空港に、白地にワインレッドのかなり大きなプライベートジェットが停まっており、
「あれは、スピルバーグのジェットだよ」と教えてもらいました。

たまたま、サンクスギビングの休暇を、ハンプトンのご友人のお宅でお過ごしだったのでしょう。

そのスピルバーグさん、まさかその10日後には、
彼が信用して長年資産を預けていた会社の社長が、詐欺の容疑で逮捕され、
事実上、預けていたお金は、すべて水の泡と消えてしまうことを、予期していたでしょうか。

しかもその会社の社長は、ナスダックの元会長。
その人、Madoff/バーナード・マドフさんは、
世界中のユダヤ系ネットワークを中心とする大金持ちたちを顧客にもつ、
ご自身の名前の会社、マドフ証券のオーナーでした。

30年にわたり、円に換算して1兆円を超えるファンドを、
毎年、順調に最低でも10%以上の利回りで運営してきた、
その業界では大御所もいいとこ、
その長年にわたるコンスタントな配当はクライアントたちの信頼とお金をぎゅっとつかんでいたわけです。

上顧客は、スピルバーグさんをはじめ、
マドフさんが、パームビーチやロングアイランドの高級カントリークラブで知り合った名だたる富豪たち。

この事件をきっかけに、今年の長者番付の順位が大幅に変わることは間違いがなさそうです。
金融危機のこの時期だからこそ、世界に与えたインパクトは多大なものになりそうなのです。


マドフ証券のイメージは超エクスクルーシブ。
こちらがお金を預けたいといっても、
マドフ証券の審査にかなわなければ口座を開くことすらできなかったのです。
で、断られる人もたくさんいたそう。

敷居の高さをマーケティングツールにし、
高級プライベート・クラブ的イメージを保って、
「口座を開けるだけでもありがたい」的な戦略で
多くのお金持ちたちを罠にかけていたわけですね。


チャリティにも積極的だったマドフさん、
多くのチャリティ団体やシナゴグ(ユダヤ教の教会)、学校などのお金も多分にあずかっていました。

日経新聞によると、日本からも、
あおぞら銀行、野村ホールディングなどが180億円、270億円の投資をしていたようです。


わたしの周囲でも、
友人のご主人が勤務する会社の同僚のお父上が、巨額の投資をしており、
その事件をブルムバーグニュースで知ったその方、
会社で、大の男が泣き崩れたといいます。

多くの人にとって、
この金融危機にあって、
長年順調な配当を返してくれるマドフさんは、
最後の砦といってもいい存在だったことでしょう。


でも・・・・・
彼の会社、実際は真っ当な投資で得ていた利回りではなく、
すべてがまったくの詐欺だったわけです。


その彼に預けていた財産は、

きっと・・・・・

もう・・・・

戻ってくることはない、と知ったその驚き・・・・・



ポンジースキームといわれるその古典的な詐欺の手法は、
元はといえばポンジーさんという人が始めたもので、
いうならばネズミ講みたいなもの。

古くからの顧客への配当は、正当な投資からではなく、
新たに加わった顧客の資金から回されていたのです。

それも、新顧客がどんどん口座を開いてくれるうちは自転車操業同様でまわっていました。

けれど、歯車が狂い始めたのは、2007年。
世の景気が悪くなり始め、
顧客たちが預けていた資金の、円に換算して2兆7千億円を戻してほしいといい始めた時でした。
その金額があまりに巨額だったため、資金繰りに困り、
ついにマドフさん、同会社で働いている息子ちゃん二人に、
「実はこの会社の仕組みは詐欺なんだよ」と漏らしたことが逮捕のきっかけとなりました。

で、蓋を開けてみたら、
総額5兆円の損失を計上していることがわかったのです。

この会社に巨額の投資をしていたある投資家は、
この事件を知り、自殺をはかりました。


さて、単純といえば単純な詐欺事件、
どうして、過去に2度も審査に入ったSEC(証券取引委員会)さえ見抜けなかったのでしょう。


ナスダック会長というマドフさんへの畏怖の念と遠慮だったのでしょうか。


また、顧客には、有名なヘッジファンドの会社も含まれました。
ファイナンスのプロがどうして、見抜けなかったのでしょう。


ここからは、あまり書かれていないことですが、

マドフ証券の投資内容については長年、ベールに包まれ、
すべてが秘密主義で行われることで有名だったようです。

普通なら決算書や、投資先に関する詳細を取り寄せるところでしょうが、
マドフ証券に関しては、それはご法度。
入会のお約束として、
マドフを信じてお金を預ける人だけを対象としていたといっても過言ではありません。

マドフさん、ナスダックの会長だっただけではありません。
アッパーイーストの有名なCoopのボードプレジデントでもあったのです。

長年の輝かしい経歴、配当実績を信じてみんな、すっかり騙されちゃったわけですね。


唯一、ファイナンシャル関係の「バロン」紙だけはマドフ証券の利回りが、景気のUP&DOWNにかかわらず毎年あまりに均等であることに疑問を感じていたようです。

あるレポーターが、マドフ氏のインタビューに成功し、
彼がほのめかした通りの実績を分析してみたのです。

けれど、彼のいう通りにしても同社の配当は得られないことが明らかになりました。

何かおかしい・・・・・・

この事件、
残念ながら「バロン」紙のスクープで暴露されるという形はとりませんでしたが、
長年にわたる詐欺事件、やっと明るみに出たら、
それは大惨事といっていい被害をまき散らす形で終焉することになってしまいました。


自分の人生にも匹敵するツール、お金を預けるなら、
やっぱり、その詳細はしっかりチェックすべきですね。


この事件について考えながら、最後の最後までひっかかったこと、
それは、マドフさん、会社を設立した当初から、本当に人をだますつもりだったのかということ。

きっと最初は、だますつもりは毛頭なく、真っ当な投資をしていたのではないかしら。
と、わたしは信じたい。

けれど、それがあるとき、つまづき、
責任感と、間違った職業意識と、プライドからか、苦し紛れに
「いいや、損しちゃった分、今回だけは新規顧客からの資金を配当に回そう」と
詐欺への一歩を踏み出し、
また次の年も損失を計上し、
ついつい泥沼にはまっていったのでは・・・・・


072.gifマドフさんにお金を預けて損しちゃった人に、グリーンスパンさんもいらっしゃいます。あの元FRB議長のアラン・グリーンスパンではなく、精神分析医のスティーブン・グリーンスパンさんですが^^;

彼がウォールストリート・ジャーナルに、自分も含めて、知的な人がどうして騙されれるのか、その心理について、面白い記事を書いてらっしゃいます。

Why We Keep Falling for Financial Scams

いろいろ書いてらっしゃる中でう~んと唸ってしまったのは、
マドフ証券の配当は、あまり良すぎるということなく、ほどほどで、毎年コンスタントだったため、多くの専門家さえだまされたという下り。

ご興味のある方、ぜひ読んでみてください。
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by rumicommon | 2009-01-03 06:57 | NY1%未満の時事 | Comments(0)


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