<   2011年 05月 ( 1 )   > この月の画像一覧

停止が決まった浜岡原発で思い出すNY幻の原発

みなさま、おはようございます。

今日も初夏に相応しい晴天に恵まれたニューヨークです。

e0136254_2142861.jpg
美しいハンプトンのビーチ。ここから数マイル離れたところに10年の歳月をかけてオープンした原発がありました。




先週、首相が、浜岡原発を、震災対策が整うまでの2年間という期限付きで停止すると中部電力に要請したニュース、わたしは、とてもうれしく受け止めました。



87%の確率でいつ、浜岡あたりを直撃する地震が起こってもおかしくない、というデータに基づいるということ。




日本の地震予測の正確さと備えについては世界が認めています。




首相が下された決断を受けた中部電力の水野社長のスピーチも、住民が安心できる生活を確保することが第一とおっしゃる真摯さに、すごく好感が持てると思いました。




ですが、世間一般では、かなり賛否両論で受け止められているようです。


特にわたしが購読している新聞などは、あまりに唐突な決断、人気取りではないか、と批判的です。




夏の電力不足はどうするの?



トヨタの生産ラインに支障をきたすのでは?

すると多くの下請け企業が持ちこたえられないのでは。



政府の原発推進の計画は反故にするのか?  などなど。





首相がこの決断を下された背景には、反論が予想される、うんざるするほどたくさんの困難な問題が控えていたことでしょう。




特に財界からの反発は必至です。




それでも、その逐一と対峙しても尚、今、停めたほうがいいと決断くださったことに対し、過去10年というもの、テロによって50キロ離れたところにあるインディアンポイント原・発が爆破されるのではないかという恐怖を抱えてNYで生きている人間としては、高く評価したいと思います。







しかも、福島がやや落ち着いた今、のど元を過ぎる前にしてくださったタイミングも、いいと思うんです。




今日は、停める決断を支持する理由と、ニューヨークでも(日本のメディアはどこも書かないようですが)似たケース、いえもっと極端なケースがあることをぜひみなさんに聞いていただきたく思います。







4月、短期間ですが一時帰国をしました。



その時東京で感じたことは、街そのものはとても落ち着いており、週末ともなるとレストランもデパートもにぎわい、そこにはいつもと変わらない日常があったということでした。



けれど、その一方で、特に小さなお子さんのいらっしゃる方々を中心に、みんな、どんなに明るくふるまっていても、次なる地震と、その際に起こるかもしれない新たなる原・発事故の恐怖を心のどこかに抱えていることも感じました。


テロならまだ防ぎようもあります。

でも、地震は・・・、備えに不安があるなら、リスクはとってほしくないと思うのは当然。





そしてそんな心境が、政府と電力会社への不信につながるのでしょうね。







日本にいる間は、そんな周囲の影響を受けてか、わたし自身の不安もどんどん増殖されていきました。

そしてともすると、どうにも抗えないがんじがらめの心理状態に陥っていくのです。


あのムードの中で1カ月以上生活し、しかもずっとテレビやインターネット情報に釘づけになっていれば、おかしくならないほうが尋常ではないかも。




被災地ではない首都圏ですが、一時は原・発事故を受けてパニック状態を引き起こしたのも納得です。



だからこそ、近い将来、また何かあれば、首都圏ははさみうちになってしまいます。




また、東海地方への打撃は計り知れないものになるでしょう。



停めてほしい! と東海地方、ならびに首都圏の方が必死になる気持ちは、たとえはるか遠くにお住まいの方でもきっと理解できるのではないでしょうか。




そんなとき、夏はどう乗り切ればいいのか、


日本の産業の復興が遅れ、競争力が落ちてもいいのか、



原発推進案はどうなるのか、と言われても、




国民の安全と引き換えに、いかなることも犠牲にはできない、それを守るためなら、どんな痛みだって耐えるべきだといいたいのです。



家庭太陽光発電の推進、家庭からの余剰電力の買い取り、

長期休暇の促進、

早朝出勤、

カジュアルで涼しい通勤着の推奨、

涼しい東北、北海道方面への行楽、などなど。



ちりも積もれば山となるはず。





ああ、そうそう、あの自動販売機って、かなりの電気を消費するらしいですね。

ちなみにニューヨークの夏もかなり暑くなりますが、気軽に冷たい飲み物を買える自動販売機なんてありません。

代わりに、道のコーナーにアイスクリーム屋さんや屋台が氷で冷やした飲み物を売っています。




地下鉄の駅なんて、信じられない暑さでしかも暗く、汚いですが、だれも文句をいいません。
数年前は、熱い夏のある日、停電になってしまいました。




それでも、毎年、なんとかなっています。




今、わたしたちが考えなくてはいけないのは、GDPで世界2位を奪回することではないと思います。




競争はいいじゃない。



GDPでは日本に及ばなくても、ドイツやオランダ、フランスみたいに、夏はたくさん休める国のほうがライフスタイル自体はよほど豊かなのでは。




お休みをたくさんとるドイツ人、いい車作ってます。笑


日本の車も世界最高峰。だから今、生産をやや落としても、却ってよりプレミアムがつくかも。




(ところでこのたび、ブルムバーグ市長は、NYタクシー全車を日産にすると発表しました! フォードに入札で勝ったということらしいですね。)




もし、下請け企業が、もちこたえられないとしたら、生産が軌道に乗るまでの間、
中小企業を対象にブリッジローン的な短期の融資をしてはどうでしょう。




2008年にアメリカがBail Outという名目でした低金利の融資も、ほとんどの銀行は返済し、当時政府が買い取ったGMやAIGの株も早くも売却体制に入りました。







日本も、短期融資できっと乗り切れると思います。




声を大にしていいたいのは、

GDPと、人間としての豊かさ、安心できる国であることは決して比例するとは限らないこと。




では、原・発推進案はどうするのか。



自民党時代の流れで、利権がらみで推薦されてきた事業です。




民主党は、いわば、その時代の負のツケも引き継いだと言えると思います。

それを今こそ、抜本的に見直すとしても、それはそれでありなんじゃないかと思うのですがいかがでしょうか。




引き続き、ニューヨークでもあった似たような原発のお話し、ぜひ聞いてください。




ハンプトンの近くに10年の歳月と5千億円をつぎ込んでオープンした原発が、

オープンした途端に住民の反対で廃炉が決定した経緯をお話したいと思います。



それではみなさま、よい1日を!
[PR]
by rumicommon | 2011-05-10 21:02 | NY1%未満の時事 | Comments(0)


ニューヨークから見える日本人や日本のすばらしさ、時に不思議に感じることなど


by rumicommon

プロフィールを見る

カテゴリ

女目線で応援するいい男」
NY女子力UPルールズ
NY流女の生き方
NY1%未満の時事
日常・一期一会
セレブの住まい
 ージャクリーン・ケネディ
 ージョンF・ケネディJr.
 ールパード・マードック
 ーSATCのMr.Big
 ー蒋介石夫人
 ーNY1のパワーアドレス
 ーブルック・アスター
 ージャンニ・ベルサーチ
 ーニクソン元大統領
 ー100年前のマンハッタン
 ー伝説のダコタハウス
 ーバーブラ・ストライザンド
 ーマドンナ
 ーサラ・ジェシカ・パーカー
非日常への旅立ち
 ー箱根
 ー京都
 ーウィスラー
 ープラハ
 ーフランス ドルドーニュ
 ーハンプトン
 ーコート・ダジュール
 ーサウスビーチ
 ーベニス
 ートスカーナ
 ーグランドキャニオン
 ーボストン・セーラム
 ータイ
 ー京都
NY1%未満のマネー術
NYここだけ内緒のお話
メディア掲載記事
VOGUE寄稿記事
プロフィール
目からウロコHealth&Beauty
NY1%未満の子育て

フォロー中のブログ

ニューヨークの遊び方
It's a Small...
ケチケチ贅沢日記
Venus World
Salon de Bij...
こえだニューヨーク
日々の暮らしの中で
ひとりぼっちランチ
madameHのバラ色の人生
latte di luna
keiko's pari...
LIVING PHOTO
やわらかい陽ざしのなかで
My style

ライフログ


ニューヨーク発・幸せになれる体質作り―Giving上流の極意


NY発 世界基準の女の心得

検索

タグ

Skypeボタン

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

海外生活
ファッション