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ヘリコプターでカジノに連れて行ってくれた男

ずっと忘れていた結婚前の危機。

20周年の結婚記念日に

なぜか突然思い出して。

今ではもちろん笑い話です。



「彼がヘリをチャーターして、

ニューヨーク郊外のカジノの街、

アトランティックシティに

連れて行ってくれたの」

と、その女性はいいました。



夫とつきあい始めてすぐ
無言電話が何度かかかってくるようになったのです。
その主が彼女でした。


電話がなり受話器を取ると
沈黙だけが重苦しく伝わってきました。


でも、無言電話の先には、
息づかいが感じられ
それは女性だという確信がありました。
そんな電話が何度かかってきたのです。
一度だけなら
気にもしなかったのですが
度重なると気持ちが悪いものです。


今なら立派な「ストーカー行為」
つまり犯罪です。
わたしは逆探知機能で
その番号にかけてみました。
(今のようにCall IDはないので番号はわかりませんが、その番号にたどり着くことはできたのです)



最初は留守番電話でした。
二度目も留守電でした。


翌日、3度目の正直
とうとう本人が出ました。

「あなたから何度か無言電話をいただいているものです」
と、わたしは淡々と自己紹介をしました。


すると一瞬ひるんだ彼女でしたが、
すぐに開き直りました。


自分も夫とデートをしている(現在形)というのです。
そしてこうも言いました。



彼がヘリをチャーターしてアトランティックシティに連れて行ってくれたわ」

目の前が真っ暗とはこのことです。
打ちのめされた気持ちになりました。
デートはまだ二回だけでしたが
わたしにはそんなゴージャスで
お金のかかるデートはしてくれません。笑


一度目は食事、二度目は映画を見に行っただけ。
まるでB級映画のワンシーンを演じている気分でした。


ショックを受けながらも
少し他人ごとみたいで
どこかに冷静さが残っていました。
わたしも30代までシングルで
周囲の女ともだちの
元カノ絡みの武勇伝は
いろいろ聞いていたことを
思い出したのです。


たとえば、彼のマンションに
彼より先に入ってお手洗いに行くと、
トイレットペーパーが
きれいに三角形にたたんであったとか。


つきあい始めたころ
彼のマンションに行くと
バスルームのキャビネットに
生理用品を見つけた友だちも。


また、別の友だちが
彼がLAに住んでいて
遠距離恋愛をしていたころ
彼を驚かせようと
LAまで行った時のこと。


空港からその足で
彼のマンションを訪ねたら
アメリカ人の女性が出て来たとか。
上記の3人はそれぞれ
修羅場にもなりかねない
状況を乗り越え
その時の彼と結婚


今も、20年以上夫婦円満です。



結婚前、
まだだれともコミットしてないうちは
お互いに数回デートをしても
それはある意味お試し期間です。
すぐに結婚に直結するわけじゃない。



夫はわたしより少し年下だけど
20代のときは、ほんの数年
結婚もしていました。
子供こそいないけれど
彼女はいても不思議ではない。


そう思っていたので、
わたしが逆の立場なら
彼女がしたようなことは
決してしなかったでしょう。


そんなことをすれば
彼の耳に必ず入ります。



自分の品位を貶め
さらに彼の気持ちは離れるだけ。
といっても、わたし
思ったことをそのまま口にして
しくじったこともあります。笑


でも、失うものが大きすぎる場合は
プライドが邪魔をするのか
それとも腹が座るのか
却ってできなくなります。



それに、その時は
上記の3人の友人たちの
気品ある振る舞いを思い出し
冷静さが戻りました。(やれやれ)



が、一方で、
彼女の捨て身で必死な気持ちは
女として理解できないわけではありません。
それに彼女の話しを聞けば
彼の意外な面を
知ることになるかもしれません。


そこで、怖いものみたさも手伝って
彼女の話しを聞いてみることにしました。
もちろんそれは
聞いていて胸がチクチク痛む内容でした。



が、我慢して聞いているうちに
彼女は、性格の片鱗や人間性、
もっというとボロを
ポロポロ見せ始めました。



人間、たくさんしゃべればしゃべるほど、ほころびが出るものです。
そのうち、何かおかしいと思いはじめました。



わたしが彼から受けた印象は、
バブル時代の日本で
見て来た男たちとは
完璧に一線を画すものでした。
お金に対しとても堅実な人という印象だったのです。



その彼が、ヘリでカジノに連れて行ったなんて。
しかも知り合って間もない女を。


ありえない。


それより、初めてのデートの後に、
「きみとは結婚すると思う」
と、両手で大切なものを
包むように握りながら
真摯な笑顔でいってくれた
その言葉のほうが
信じられると思ったのです。
(あ、ノロケました? すみません。もう20年以上前のことです)



20年いっしょにいてさらに確信。
あれは彼女の作り事だったって。



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今年もヴァレンタインデーは
家で簡単なディナーを作ってすませました。
夫が買って来たのは真っ赤な薔薇の花ではなくて
ハート型のそれはそれは美味しいケーキでした。



その話しには後日談があります。
結婚してすぐの頃



カフェでお茶を飲んでいたとき、
突然、夫がこういったのです。
「やばい、今、例の彼女が通ったよ。
ウィンドウごしにこちらに気づいて、
通り過ぎてまた引き返してきた。
きみの顔を確認したかったんだと思う」と。



つかの間のおつきあいだったのに、
彼女は彼のことを
相当引きずっていたんですね。



正直、ちょっと怖くなりました。
が、同時に気の毒な気もしました。
1日も早くいい人が現れて
彼への執着心を捨てられ
過去のできごととして
先に進めますように。



自分への保身もあり
心からそう願いました。


「誓っていい。きみと会ってすぐに、彼女にはもう会えないと伝えた」
と、夫。


もし、あの時
彼女のヘリコプターの話しを信じ
一人炎上していたら。
今のわたしたちはなかった。


かわいい娘に出会うこともなかった。



人生ってほんの少しのことで、全然違う方向にいってしまうもの。
彼女のいうことではなく
彼を信じて本当によかった。



今日は、何がいいたかったかというと。
恋愛で痛い思いをしたときが、
わたしたちの品格が試される時。



恋愛も、結婚も、ビジネスも
人間関係のすべては
不慮のトラブルに
巻き込まれたときこそがふんばり時。
人が何と言おうが
自分と、愛する人を信じて突き進む覚悟
辛いからこそありったけの品格の見せどき。


わたしたちの真価が問われる時。
わたしだってもちろんあります
フラれたこと。
こてんぱんな思いをしたことも。
立場が逆になることもある。
でも、こんなときです。
愛が試されるのは。


トイレットペーパーの彼女と
生理用品を見つけた彼女と
LAサプライズ訪問の彼女は
一体その時どうしたのか。
次回はその辺りから。
引き続きみなさん、よい週末をお過ごしください。
今週末、夫が久しぶりにマッサージをしてくれました。
喧嘩しながらも、今も仲良くしていますよ。


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by rumicommon | 2017-04-05 10:50 | NYここだけ内緒のお話 | Comments(0)

マドンナがアッパーイーストに購入したタウンハウス

072.gifこの記事は、週刊NY生活の連載「NYビルディング万華鏡」に連載されたものに一部手を加えたものです。他のコラムとは文体が異なりますが、ご了承ください。




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 4月、マドンナがアッパーイーストにタウンハウスを購入する予定だとニューヨーク・ポストがスクープした。




 百年に一度の不況と言われ、これまで下げ渋っていたマンハッタンの不動産市場もいきなり急激な下げに転じ、リーマンショックの昨年九月以降半年で20~30%も下げた矢先だった。



 そんな時期に四千万ドル(40億円)のプライスタグのついたタウンハウスを購入するマドンナに驚きを隠せない人が多かった。


 しかもそれは、五番街近くの、見方によってはこれみよがしな美しさのファサードを誇る、所有することで自尊心をくすぐるタイプのビルではない。
 

 80丁目代、レキシントン街と三番街の間で、ファミリーで住むには便利だが一等地からは若干外れ、部屋数こそ二六部屋と多いが見かけは地味なビルだ。
 


 けれど、この家には子供たちが走り回るに十分な大きさの南向きの庭と、アッパーイーストでは珍しい二台分の車庫がある。



 寝室は13、うち子供部屋は大人の部屋からはいい感じに離れており、子供の多い家族にはうってつけだ。
しかも、これまでマドンナがロンドンで住んでいたハウスによく似ていると知ると、マドンナがこの家を購入し、これからニューヨークでどんなライフスタイルを望んでいるかが想像つく。



 家の購入は、ステータスシンボルを満足させるためではなく、子供をもっとアドプトし、本気でその子たちの教育を考え、地に足のついた生活を裏付けているように思える。




 スペースの広さだけを望めばトライベッカ辺りに洗練されたロフトを購入することもできたはずだが、そうはせず、全米的にもトップクラスの私立校が何校も集まるアッパーイーストを選んだマドンナ。
きっと、アッパーイーストでよく見かける子沢山な家庭の例に洩れず、子供たちを何人も詰め込んだSUVがこの車庫から出てくるのを見る日も近いことだろう。



 ワンブロック先には、アル・ローカーも家族とタウンハウスに住んでいる。



 すっかりエンターテイメントの大御所としての地位を確立し、今、表向きは控えめなジョージアン王朝スタイルのタウンハウスを購入し母親業にも本気で取り組みそうなマドンナ。
 


 そのタウンハウスも先日無事にクロージングが終わった。
オーナーの希望価格は4千万ドルだった物件を、マドンナは、3千3百万ドルで買った。



 


 そんなマドンナにも24年前、セントラルパーク・ウエストのCoopのボード審査ではねられた時代があった。次回はそんなやんちゃな時代のエピソードをご紹介する。


072.gif姉妹ブログ だれも書かない★ニューヨーク1%未満★では、あまり多くの人が語ることのないニューヨークについて書いています。
どうぞどちらもご覧くださいませ。
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by rumicommon | 2009-07-25 03:51 |  ーマドンナ | Comments(0)

マドンナがショーン・ペンと暮らしたかったNYのアパート

072.gifこの記事は、週刊NY生活の連載「NYビルディング万華鏡」に連載されたものに一部手を加えたものです。他のコラムとは文体が異なりますが、ご了承ください。



マドンナはつい最近、東81丁目に26部屋から成る車二台のガレージ付きの住まいを購入した。

それは、面倒なボード審査や面接の必要がない、南向きの広い庭のあるタウンハウスだということは前回のコラムでご説明した。

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セントラルパーク・ウエストを代表するビル、サンレモをセントラルパークから臨む


未だに、芸能人、娯楽関係のビジネスに従事する人たち、有名人などに対するイーストサイドのCoopの敷居は高い。

今でこそアッパーイーストに住む決意をしたマドンナも、さかのぼること24年前、まだ駆け出しで、今年アカデミー賞主演男優賞を受賞したショーン・ペンと結婚していた頃は、ウエストサイドに住んでいた。

セントラルパーク・ウエストの名門ビルの一つで、芸能人高級長屋といってよいほど有名人が多かった「サンレモ」に住もうとボード審査を受けたこともある。

今でこそ多くの有名人たちはトライベッカやSOHOのロフト(コンドミニアム)に住むが、その地が脚光を浴びる前の八〇年代ぐらいまでは、アッパーイーストで住所を持てなかった有名人たちはセントラルパーク・ウエストに押し寄せたのだ。

ご存じ、娯楽関係のビジネス関係者にはユダヤ人が圧倒的に多い。その彼らがセントラルパーク・ウエストに親近感を感じるのはれっきとした理由がある。

古くからニューヨークを知る人は、イーストサイドの五番街に対し、セントラルパーク・ウエストを「ユダヤ人側のセントラルパーク」と呼んだほどカラーがはっきり分かれていたのだ。

セントラルパーク・ウエストの有名なビルの多くは二十世紀初頭のバブル期に当たる1920年代に建てられている。

そしてその多くには、1880年代に東欧やロシアからやってきてサクセスし裕福になったユダヤ人たちが、ローワーイーストの貧民窟を抜け出して住み始めたという歴史があるのだ。

セントラルパーク・ウエストにはイーストサイドの五番街やパークアベニューは敷居が高すぎると感じるユダヤ人富裕層を最初から狙って建てられたビルもある。

セントラルパーク・ウエスト101番地はその代表だ。
ウエストサイドの有名なビルの多くは「サンレモ」「ベレスフォード」「エルドラド」など名前があるが、このビルは由緒ある五番街のマネをし、名前がない。番地だけの住所である。 

マドンナが20年以上前に購入しようとしたセントラルパーク・ウエストのアパート、そのいきさつについては次号に詳細を掲載する。


072.gif姉妹ブログ だれも書かない★ニューヨーク1%未満★では、あまり多くの人が語ることのないニューヨークについて書いています。どうぞそちらも合わせてご覧くださいませ。
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by rumicommon | 2009-07-24 21:33 |  ーマドンナ | Comments(0)


ニューヨークから見える日本人や日本のすばらしさ、時に不思議に感じることなど


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