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プラハの夏

長年行きたいと思っていたプラハに行ってまいりました。


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ハプスブルグ帝国の傘下に、15世紀ごろからプラハ周辺を統治してきたロブコウィッツ家の宮殿が闇に浮かびます。

この宮殿は2007年、すばらしい美術館として公開されました。

現在の城主は13代目になりますが、アメリカ、ボストンで生まれ育ったウィリアムさん。

1990年初頭にコミュニズムの崩壊とともに、城を国から返還されたとき一家で帰国し、十年以上の歳月をかけて廃墟と化していた城を改修し、芸術品をリストアし、美術館としてオープンされました。

先代にあたるウィリアム氏のお父上は現在ボストン在住80代でご健在です。

ウィリアム氏の祖父でロブコウィッツ家11代目マキシミリアンは、
1918年、チェコが共和国として独立する際、それを支持します。

しかし、第二次大戦がはじまり、ナチスの支配がはじまると、
まさに着のみ着のまま、帽子とコートだけで国を追われ、イギリスに亡命します。

ウィリアム氏のお父上は、8歳にして、戦中の混乱を避けるため、
亡命先のロンドンからアメリカへと送られるのです。

戦後、一旦没収されていた城や財産は手元に戻るものの、すぐにロシアによる共産支配がはじまり、
ロブコウィッツ一家は再びイギリスに亡命することになります。

城の一部を開放している美術館は鳥肌が立つほどすばらしかったです。


6代目当主から生涯年金を払われていたベートーベンは「エロイカ」を6代目に贈っています。

館内には、ベートーベンやモーツァルト直筆の楽譜や、
7代目がロンドンでベロネーゼに描かせたロンドンの風景画など、
個人で所有するにはヨーロッパ最大級の芸術品が公開されています。

感動的なのは、館内に無料で用意されたボイス案内のイヤフォン(日本語もあり)。
イヤフォンを耳に装着すると、いきなりドラマティックな音楽に包まれ、
現当主のウィリアム氏が、ボストンアクセントの英語で自己紹介をなさいます。


彼のお父様で、8歳にして米国にわたった先代も、
「城を追われたのはまだ子供時代でしたが、
お城での日常はとても鮮明に覚えています」と語り、
こんなエピソードをご紹介なさいます。


歴代の当主たちの肖像画が並ぶ何十と続く部屋を三輪車で駆け抜けるとき、
ふと壁を見上げるとご先祖さまたちが、お咎めの視線を送ってらっしゃるように感じたことなど、
なつかしく思い出します。



半世紀以上にわたり、生涯の多くを亡命者として過ごした先代にとって、
城や財産をそっくりそのまま返還されるという歴史のいたずらを
どんな感慨をもって受け止めてらっしゃるのか、

そんなことを考えながら、しばし、外の喧噪を忘れ、
こちらも不思議な感動に包まれました。


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プラハーコミュニズム支配40年を経て尚、奇跡的にハプスブルグ時代の原型をとどめる街並み。



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ロブコウィッツ宮殿離宮。プラハ市が一望できる高台にあります。



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ロブコウィッツ宮殿に向かう静かな石畳の道沿いの窓辺。



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街の道路はどこもきれいに整備された石畳。



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写真向かって左はアメリカ大使館。旅行した2週間ほど前、チェコ側からレーダーを設置する許可を得たアメリカ政府。ロシアとの軋轢を高め、ここから先、車は警官のチェックなしでは通れませんでした。




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Pravda(ロシア語で真実という意味)という名の有名レストラン。街並みはパリのようなところも。




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街並みは百年前とほとんど変わっていないようです。




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コミュニズム支配下にあった40年あまりを彷彿とさせる街角も残されています。




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モーツァルトはプラハ滞在中に、ドン・ジョバンニを発表し、演奏しました。

ベートーベン、モーツァルトのパトロンだったプラハ一体の荘園領主ロブコウィッツ家。宮殿に招かれたモーツァルトは、聖ニコラス教会のこのパイプオルガンでも演奏をしました。


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キュービズム美術館内の階段。

2階には,オープンした30年代にまもなく閉鎖されてしまったカフェが70年以上ぶりにオープン。

すべてが当時のままです。


市内は1日でまわりきれるほどの大きさ。

ユーロも落ち着いてきたことですし(チェコはチェコの貨幣を使用していますが)プラハの旅はいかがですか。
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by rumicommon | 2009-05-07 22:39 |  ープラハ | Comments(0)


20年+住んで見えてきたNYの常識=日本の非常識やニューヨーカーから見た日本人のすばらしさや不思議なことなどをご紹介します。


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