抵当流れのワンルームアパートを買いました : NY人生一瞬先はバラ色

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抵当流れのワンルームアパートを買いました

サウスビーチの新しくも古くないグレードでいうならBマイナスぐらいのビルに1994年ごろ夫が１BRを購入しました。ちょうど知り合った頃です。

当時はまだ、「サウスビーチ？　それどこ？」「ああ、マイアミビーチ市にあるの。あのマイアミバイスのところね。ニューヨークより治安が悪いんじゃない？」という感じでした。

ところがわたしと夫は偶然にも別々に早い時期にこの地に来ておりここの魅力に取り憑かれてしまっていました。
スペイン語のほうが英語より通じる場所。ラテンアメリカへの表玄関で大きな港もあり気候が良い。かつて栄えた頃のアール・デコのエリアがサウスビーチです。

その時買ったアパートは今も所有しており小さいながら毎年家族や友人、知人と過ごす大切な場所になっています。

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数年前、知り合いの不動産屋さんから同じビルの同じ眺望が楽しめるワンルームの抵当流れ物件が出てくる、と教えてもらいました。

所有しているアパートは寝室は一つしかありません。娘は小さい頃リビングルームにマットレスを敷いて寝ていたのですがさすがに大きくなりそろそろ２BRをと考えていました。が、このビル内の２BRは眺望がいまいちです。

なにせこのビル、素晴らしいのは眺望だけ。それがなくなったらあまり意味がないと言っていいぐらい。

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それ以外の部分はかなり問題多しのビルです。でも、だから市場価格は安め。そこが狙いです。いいような、悪いような、ですが。

結局、ワンルームのほうがプライバシーがあっていいかも。ということで一階下のその抵当物件を検討することになりました。

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長い話を短くすると。。。
差押えられた物件は、何らかの理由で、所有者がローンの支払いを出来なくなり、貸し手の銀行がローンに基づいて差押え、物件の所有権を得たのです。

だから、抵当流れのいわく付き物件は支払いを継続できなかったオーナーが、家屋の手入れを怠っていた可能性もあります。

この物件はまさにそれでした。

焦げ付いたローンの貸出機関が保有していたこの物件想像通りの荒れたお部屋でした。

とてもそのままでは住めそうにありません。

大々的な改造が条件です。

でもそれをする価値があると思いました。

それぐらいここからの眺望に

惚れ込んでいるんですもの。

惚れた弱みです。

しかし、それを買うと決めてから

クロージングするまでに

ほぼ2年ぐらいかかりました。

抵当流れ物件の購入はプロセスが複雑なので

かなりの勉強が必要です。

しかも時間も通常の購入より何倍も長くかかります。