国王になられる方の妻の評価
チャールズ国王の戴冠式は来年6月を予定されているそうです。
最近わたしの中で彼に対する印象がどんどん変わってきています。
かつてはあまりいい印象は持てませんでした。
あれほどチャリティや公務に尽力して国民に愛されていたダイアナ妃と離婚。
しかもその理由が、彼女と知り合う前から好きだった女性が忘れられないからだなんて。
王子2人をあげるという重要任務を終えたらもうこの辺で良いだろう。
そんな感じの、ある種ずるい、責任感の薄い、弱い人間像を描きがちでした。
ところが最近は、公務に熱心で、とても安定したものを感じさせ、まさに次の国王にふさわしい人に成長されたと感じます。
この裏側には、カミラさんが大きく影響しているように思うのです。
若い頃のカミラさん。
とってもチャーミングです。
少しワイルドなところがあったようです。
皇太子時代のチャールズは心から笑っている顔をマスコミに見せることはとても稀でした。
後になってダイアナ妃との結婚式の画像を見ても、幸せそうなダイアナ妃の隣で、なんとも困り果てたような顔が見られ、影が薄いと感じます。
実際、彼の印象はダイアナ妃の裏に隠れとても薄かった。
ところがダイアナ妃が1997年に亡くなり、2005年にカミラさんと結婚した後の彼はどうでしょう。
一部、エルなどから拝借したお写真を紹介するとこんな感じです。。
心から楽しそうに笑ってらっしゃるお写真がいっぱい。
その横にはいつも20代の頃から愛し続けた女性、カミラさんがいます。
これまでのお二人の経緯は皆さんもご存知だと思います。
BBC(イギリスのNHKのような局)が作成した大人気ドラマ、「クラウン」をご覧になると経緯が良くわかると思います。
チャールズはカミラさんと結婚したかったのに、彼女の高貴さが足りないという理由や(母方の祖母は男爵家の出身だったのに)当時から、妹のアン王女も一時付き合っていた社交界の人気者パーカーボウルと付き合っていて、奔放で処女でないとみなされ、王室は許さなかったのです。
結局は、ご存知のように年齢差も10歳以上あり、趣味も交際範囲も全てが違うダイアナと政略結婚をさせられます。
が、それでもカミラが諦められないチャールズ(当時)皇太子は、最初は我慢もするのですが、結局、世間の大批判を受けながらも離婚。
その後、ダイアナ妃は交通事故で亡くなります。
その時、ダイアナ妃の葬儀を国葬にしようと、ブレア首相と一緒に働きかけたのはチャールズでした。
葬儀の日、彼は、元妻の棺の後ろを歩きながら、何処かからスナイパーの弾が飛んできて殺されるのではないかと本気で心配し、覚悟していたそうです。
それでも毅然とした姿で、最初は嫌がった息子たちと一緒に歩き、元妻を弔いました。
その時、民衆の鋭利な刺さるような批判の視線や、殺されるやもしれない恐怖を克服し、彼の中でぱちっとスイッチが切り替わるように、何かが変わり、吹っ切れたのではないかと感じました。
ダイアナ妃の死から8年の間隔をおいて、パーカーボウルと離婚していたカミラととうとう初志を貫徹して結婚。
当時王室で一番嫌われていた人、カミラさんは、それ以降全力で公務に尽くし、夫であるチャールズを支え、最後にはエリザベル女王の心さえ動かし、国民の印象もどんどん回復していきました。
70周年の記念日には、女王は、カミラさんを、未来の王妃として正式に扱いたいと切に望んでいるとさえおっしゃいました。
カミラさんについてわたしが何かで読んだのは、
彼女は、王室メンバーを撮影するカメラマンや報道陣の名前をよく覚えていて、必ず労いの言葉を忘れないことや、また、「こっちを向いて笑ってください」などのリクエストに気軽に答える思いやりがあることなどです。
また自分は嫌われ者であるという立場をよくわきまえる一方、凛としながらも、萎縮することはなく、前面に出ることもせず影で夫を支え、王室によく尽くしてこられたようです。
イギリス王室を鑑みると、
20世紀では、エリザベス女王の叔父さんが王位についていながら、アメリカ人の離婚歴のあるシンプソン夫人と結婚を望み許されず、王冠を捨てて結婚を貫きました。
また、女王の妹、マーガレット王女は、王室内で働く離婚歴はあるけれど爵位はない男性を好きになりましたが、結局結婚は許されませんでした。
本当に好きな人と結婚して最初から成功しているのは、エリザベスご自身と、孫のウィリアム王子です。
そんなこともあって、ヘンリー王子が結婚する際は、ウイリアム王子に子供が生まれ、彼の王位継承権がかなり下がったこともメリットとなって、離婚歴のあるアメリカ人との結婚が許されたのでしょう。
こちらは残念ながら、王室離脱にまで発展し、とんだことになってしまっていますが。
これまで王室で一番の嫌われ者は、カミラさんでした。
が、今ではメイガンサセックス公爵夫人に譲られたようです。
最後にカミラさんの感服するお言葉をシェアしておきます。
「あなたは長い間、批判されてきましたね。
そんな中、なんとかやりすごす術を見つけるしかない。
でも、四六時中見られて批判されるのはだれだって嫌なものですよね」
と、インタビュアーが聞くと
「でも最終的には、そういうことを乗り越えて、前に進むものよね。人生は続くから」
とお答えになったそうです。(フィガロジャポンより)
ようやく50年以上に及ぶ日陰の身から、王妃としてイギリス国民にも受け入れられる日が来るのではないでしょうか。
今時古式ゆかしきコンセプトですが、
「内助の功」と言う言葉がぴったりのカミラさん。
50年も耐えてこられたのは、ゆるぎなき愛の支えがあったからなのでしょうね。
【Coming Soon on Rish NY 】
by rumicommon
| 2022-10-12 08:28
| 女目線で応援したい男
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気がつけばあと数年で古希。N Y生活も35年。いろいろあるけれど毎日必ず楽しいこと、嬉しいことは見つけられる。
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