人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「欧米」というくくりとミシェル・ヨー



今年60歳のミシェル・ヨーが主演した映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』でアジア人女優としては初めてゴールデングローブを受賞しました。

この映画は、アカデミー賞最多ノミネートでも話題をさらっています。



実はミシェル本人には、18年ほど前、彼女が「SAYURI/Memoir of Geisha」に出演した時、ニューヨークで開催されたプレミアのパーティでお見かけし、簡単な会話もさせていただきました。


「欧米」というくくりとミシェル・ヨー_e0136254_02135079.jpg
芸妓の役を演じた2005年「SAYURI」
京都祇園の名妓のお話なのに
桃井かおりさん以外日本人の女優さんがいない映画でした。涙



当時の彼女は40代前半。

すらりとスレンダーだけど、体のどこにも全く無駄のない姿勢の良い凛と美しい方でした。
映画の中で、着物姿での立ち居振る舞いも、ほかの中国人の女優さんの中では秀でていて「日本人らしい」エレガンスが感じられました。


実物をお見かけし、あまりの美しさに圧倒され、
「実際にお会いしてさらにお美しくて感激です。素晴らしいアクションスターなのに、今回は着物を優雅にお召しになってまた別のあなたを見せていただきました」
というようなことを話しました。

とても喜んでくださり、気さくに少しお話をさせていただきました。



そのミシェル・ヨーに関して、大好きなある方がファッション誌のオンラインサイトでコラムを書かれています。

納得できる点の多い内容なのですが、一箇所、とても気になってしまったことがあります。

それは、アジア人のミシェル・ヨーを「欧米人」女性と比較されているところです。


欧米人女性の強さと、アジア人女性の強さは決定的に違うこと。

欧米女性の強さは、どちらかと言うと男性に負けじという女性としての強さだが、アジア大陸、特に中国系の女性は、ユーラシア大陸におけるアジア人のポジションを一人一人が意識して取りに行くような押し出しの強さを持っている。

これは、明らかに日本人にはないもの。

私たち日本人はそれにしばしば圧倒されながらも、やはりどこかに憧れのようなもの抱いている。

ましてやミシェル・ヨーは、日本人にとって同じアジアルーツの人と思えないほど、グローバルだ。


なるほど。

ただ、とても引っかかったのは、この「欧米」というくくりです。
30年プラスニューヨークに住んでいて、ヨーロッパーとアメリカはいっしょくたにできないほど違うことを実生活から学んだからです。



ヨーロッパといっても、宗教的バックグランドだけでもカソリック系の国とプロテスタント系の国では大きく違います。


加えて、昨今ではアラブのイスラム系なども増えています。


少数とはいえユダヤ系民族の影響力も大きいです。
シェイクスピアの「ベニスの商人」とはユダヤ人のことですし。

東欧や中欧のスラブ系はまた違います。

それは日本人と中国人と一緒くたにはできないのと同じぐらい違います。


「欧米」というくくりとミシェル・ヨー_e0136254_02210997.jpg
1997年007でボンドガールに抜擢



「欧米」というくくりとミシェル・ヨー_e0136254_02110267.jpg
2004年クラウチングタイガー
女アクションスターとしての地位を固めました。





「欧米」というくくりとミシェル・ヨー_e0136254_02110272.jpg
2018年クレージーリッチ
シンガポールの超富裕層の息子とニューヨークの中国人の女の子のお話
アメリカでアジア旋風を巻き起こしました。




「欧米」というくくりとミシェル・ヨー_e0136254_02084480.jpg
これは必見です。面白かったです。
シンガポールが舞台で英語のハリウッド映画です。




これがアメリカとなると、アメリカだけでも一括りにするのは無理があります。
たとえば、ニューヨークは「アメリカじゃない」という人が多いぐらい、アメリカの他州とは違います。


だから、「欧米」こう一括りにされるととても違和感を感じるのです。


欧米女性の強さは、どちらかと言うと男性に負けじという女性としての強さ


いえいえ、アメリカで成功しているフォーチュン400の会社の女CEOたちは、ティームスポーツのリーダーとして活躍してきた人が多く、職場の男性と競争するのではなく、対等に「ダチ/友だち」として味方につけて渡り合うタイプが多いという記事を読んだことがあります。

まだまだ男性たちが大多数の保守的なビジネスの世界で、女性が大勢の男性たちの上に立って成功するには、「男性に負けじ」では限界があり、彼らを味方につけるべきだということを多くのアメリカ人女性は学びつつあります。

さらには。。。

アジア大陸、特に中国系の女性は、ユーラシア大陸におけるアジア人のポジションを一人一人が意識して取りに行くような押し出しの強さを持っている。


これは、自我を意識する年齢で、生まれ育った自国を飛び出した人なら、アジア人にかかわらず、多くの人が意識することではないかと感じます。


明らかに日本人にはないもの。

いえ、日本人だって、自分を日本人と意識して海外に飛び出した人なら、自身の民族や生まれた国を意識的に高めようとする押し出しの強さは芽生えると思います。



そして忘れてならないのは、ミシェルは厳密にいうと中華系マレーシア人であることです。

マレーシアの裕福な家庭で育ち、幼少のみぎり、家庭での会話は英語をメインとし、マレー語を使用していました。

そして15歳で家族でロンドンに移住しています。


そのため、ミシェルは女優になるまで中国語は話せませんでした。

広東語を習うの香港で女優として活躍するようになった80年代なのです。



また、ミシェルはアジア人だからということで人種差別的なことで苦労していたというようなことも書かれています。

が、実際は、若いうちにジャッキーチェンと香港映画に出て西洋でも名声をなし、さらに1997年には007でアクションもできるボンドガールとして名声を確かなものにし(30代)、続いて一斉を風靡した「クラウチングタイガー」でアクションスターとして不動の地位を確立しています。


彼女はまた、このように語っています。

「アジア系俳優だからって、ハリウッド映画の後ろ盾に甘んじるべきではない」

彼女は、マレーシア人とは言っても、育ったのはイギリス、言葉で苦労したことはなく、ハリウッドでもアジア人として差別を受けるというよりは、珍しく早いうちに地位を確立した女優さんの一人です。


だからこそ、ハリウッドの後ろ盾に甘んじず、慣例を打ち破れ、と後輩のアジア人俳優たちにゲキを飛ばされているんだと思うのです。


その彼女が一番後悔しているのは、幼少時代、中国語をきちんと習っておかなかったことだそうです。


人種にかかわらず、母国語の他に、もう一つ、2つ、3つ他言語が話せると、それだけ他文化を通じて世界に対する理解が深まります。

ミシェルが本格的に中華系マレーシア人としての自分のアジアのルーツを意識したのは、女優として、広東語を学び始めた時ではないかと勝手に想像しています。





162.pngもう18年も前になるのですね。
ミシェルヨー、桃井かおりさん、役所広司さんなどと実際にお会いしたパーティの模様



Rish NY 絶賛予約受注中!】

お届けは10月中目処

即完売した秀逸アウター2点予約受注

ベージュのダウン(左)は予定より早く打ち切る可能性があります

検討くださっている方はお早めに受注ください。

今年もお値段据え置きです!

ビーガンレザーのジャケット(右)

なんと洗えます!

目利きが見ても本皮革にしか見えない優れものです。


❤️ベージュのダウンをご予約くださった方の声

RISHさんで他のコートを数点購入させて頂いていたので、さすごに買いすぎだろう?とあきらめましたが、やはり、ショートダウンが欲しくなり、買っておけばよかったと後悔していたところでした。


年々寒がりになり、この冬はベージュのダウンが大活躍で、本当に購入してよかったと思っています。
今回のコートも到着が楽しみです。


お世話になります。昨年の紺色が大活躍しました。薄手なのにかなり暖かく、着心地も抜群ですね! イロチ買いでベージュもオーダーさせていただきます!


❤️洗えるビーガンレザーをご予約くださった方の声

黒を購入させていただきました。

ライダーズジャケット風なのにとてもエレガント。それにしなやかな肌触りはとてもビーガンレザーには思えません。出番がとても多いです。

こちらのボーンホワイトも楽しみにしています!


ここからお店に飛んでいただけます。CLICK⬇

だれも書かない★ニューヨーク1%未満★






by rumicommon | 2023-03-03 06:08 | NYここだけ内緒のお話 | Comments(4)
Commented by ryuboku2 at 2023-03-06 11:55
とても心に響く記事でした。

》彼らを味方につけるべきだということ

『彼ら』を男性だけではなく異なる背景を持つ者同士と考えると、益々納得がいきます。
更に、先ずは母語をしっかりと身につけることの大切さも日々痛感しております。
第二、第三言語を身につけて、仲間を持ちスマートに進む次世代に思いを託したくなりました。
Commented by rumicommon at 2023-03-09 01:02
> mother of pearlさま
コメントありがとうございます!
いつも御ブログうなづきながら、または知らなかったことを教えていただきながら拝見しています。

可愛らしいお孫さんがいらっしゃるため、血が次世代につながっていることをきっと強く感じてらっしゃるのではと思います。
わたしも次世代にいろいろインスパイアされております。
おっしゃるように、母国語をしっかりと身につけて、さらに母国やアジアを包括的に鑑みられ応援できるグローバルな人間が、日本からも一人でも多く増えていけばいいなと思っています。

Commented at 2023-10-03 13:39
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by rumicommon at 2023-10-03 23:16
> 鍵コメ様、

マレーシア人やマレーシアの言葉についてのコメントとても興味深く拝見しました。
ミシェルさんはかなり裕福なご家庭で育ったらしく、家の中では英語で会話していたそうですね。
シンガポールは日本人としては駐在の人が多いというのも納得できます。ものすごく物価が高いため今ではとても暮らしにくくなったと聞きます。

Netflix のご紹介のドラマ、こちらで見られるかどうか早速チェックしてみますね!
コメントありがとうございます!


気がつけばあと数年で古希。N Y生活も35年。いろいろあるけれど毎日必ず楽しいこと、嬉しいことは見つけられる。


by コモンるみ

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

カテゴリ

女目線で応援したい男
ニューヨーク流ファッションを楽しむ
NY1%未満の時事
「見た目」向上小さな工夫
薔薇色のリタイア生活
日常・一期一会
セレブの住まい
 ージャクリーン・ケネディ
 ージョンF・ケネディJr.
 ーSATCのMr.Big
 ールパード・マードック
 ー蒋介石夫人
 ーマリーシャンタル
 ーNY1のパワーアドレス
 ーブルック・アスター
 ージャンニ・ベルサーチ
 ーニクソン元大統領
 ー100年前のマンハッタン
 ー伝説のダコタハウス
 ーバーブラ・ストライザンド
 ーマドンナ
 ーサラ・ジェシカ・パーカー
 ーマリーシャンタル
非日常への旅立ち
 ー東京
 ー箱根
 ー京都
 ー倉敷
 ー九州
 ーニセコ
 ーヴェール
 ーウィスラー
 ープラハ
 ーフランス ドルドーニュ
 ーフランス コート・ダジュール
 ーフランス ロワール地方
 ーフランス プロバンス
 ーベニス
 ートスカーナ
 ータイ
 ーパリ
 ーロンドン
 ーカプリ
 ーナパバレー
 ーグランドキャニオン
 ーボストン・セーラム
 ーワシントン
 ーハンプトン
 ーニューヨーク
 ーマイアミ・サウスビーチ
 ーシカゴ
 ーアメリカ南部ロードトリップ2022
 ーニューオーリンズ
 ービルトモアエステート
 ートロント
 ーモロッコ
 ーアルゼンチン&ウルグアイ
 ーヨルダン
 ーグアテマラ
 ー南アフリカ
 ーポルトガル
NYここだけ内緒のお話
メディア掲載記事
VOGUE寄稿記事
NY1%未満のマネー術
Health&Beauty
NY1%未満の子育て
インテリアちょっとした工夫
宝のもちぐされ
プロフィール

フォロー中のブログ

ニューヨークの遊び方
イタリア子連れ放浪記
海辺のカフェ&ペンション...
Slice of ...
幻に魅せられて…
新 鳥さんと遊ぼう 
It's a Small...
ケチケチ贅沢日記
Venus World
Salon de Bij...
こえだニューヨーク
日々の暮らしの中で
ひとりぼっちランチ
てぶくろ
蒼穹、そぞろ歩き
madameHのバラ色の人生
latte di luna
keiko's pari...
雪割草 - Primul...
jujuの日々
浅羽だより
LIVING PHOTO
やわらかい陽ざしのなかで
お結の指
The more you...
My style
Rustic
やさぐれ日記
まほろば日記
ミセス サファイア 静け...
ダイアリー
蒼穹、 そぞろ歩き2
流木民 第3話

ライフログ


一生分の好感と幸せを手に入れる NY流「見た目」のルール [PR]


NY発 世界基準の女の心得 [PR]


ニューヨーク発・幸せになれる体質作り―Giving上流の極意 [PR]

検索

タグ

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

ファッション
海外生活