そろそろ準備を始めなくちゃ、と毎日思うこの頃。

ただ、国をまたいだ終活は厄介なんだろうなと想像がつきます。

しかもわたしは今後日本に戻る可能性はものすごく低いのです。

それでも日本では会社を経営しているので、毎月、源泉徴収され税金を払っています。

銀行口座もあるし、金融商品も所有しています。

数年前、夫がカナダに置きっぱなしにして忘れていた銀行口座が、なぜかIRS（アメリカの国税庁に当たる）に突き止められ、その追徴にものすごく大変な思いをして対応したことがありました。

国際税務法の専門弁護士を雇い2年ぐらいかかり、追徴で収めた金額は、銀行口座にあった総額を超える金額でした。

弁護士費用も頭がくらくらする金額でした。

ただ、忘れていただけの20年近く全く動かしていないお金だったのに。

アメリカは日本と違い、世界タックスが課せられ、世界中どこに住んでいても、アメリカに税金を払う義務があるのです。

海外に長く住んでいるアメリカ人でこれを知らず、まさに「えらい目」にあった人の話をよく聞きます。

うちは両親が亡くなった途端。妹と弟が争い始めました。

公正証書がちゃんとあったにも関わらず。

多分、どちらかが財産分与の配分が公平でないと感じたのでしょう。

わたしはとっくに放棄をしているので、どちらにもつかず、見守っている感じです。

お友だちも、突然お父様がお亡くなりになられ、銀行口座が凍結されたものの、遺言もなく、お母様はショックのあまり寝込んでまわれ、彼女が全て取り計らい大変な思いをした人がいます。

お母様を助けるため、彼女は、重要なポジションにいたにも関わらず会社を辞めたと記憶しています。

また別のお友だちは、親族で似たようなケースがあったため、とにかくまずお葬式を出すお金がいるだろうと、現金でまとまったお金をお持ちしたと言っていました。

娘の友人のお祖母さまが亡くなった時、お一人で長年お住まいだった家を片付けるため、お母様と二人がかりで１週間、ダンプカー２台分のゴミを出したと言っていました。

それをニューヨークからカナダの地方都市まで行ってしたのです。

「るみ、信じられる？　爪切りだけで１７個もあったの。大昔の薬が膨大な量残っていたりね」

と、驚いていました。

周囲には、本人たちが身の回りのことをきちんとしていなかったため、子供や周囲に多大な迷惑をかけるケースが後を断ちません。

それで、ふと自分を振り返りました。

わたしたちはまだ遺言も書いてないのです。

家の中にはまだまだ捨てられないものもいっぱい。

子供は一人しかいないので子供達が争う心配はないけれど。

その一人っ子が、家の片付けから全てをしなくてはいけないのでは、かわいそうですものね。

少しずつ早め早めに処分していかないとね。

ということで今日は、時間をみて、お付き合いのある信託銀行に行き、遺言信託について詳しく聞いてこようと思っています。

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