ただいま、ミッドライフクライシスのシーズン２絶賛実戦中
シーズン１は50歳ぐらいの時でした。この頃は、こっそりかなりジタバタしてました。

このまま自分は朽ちていくのか。アメリカで大病を患ったらどうしよう。天文学的な医療費をどう工面するのだろう。ここはおちおち病気にもなれない国。

老化＝劣化＝病気などと次々とネガティブな言葉が負荷となって襲ってくるのでした。

そんな時、ちょい年下の夫が車をプレゼントしてくれました。

20代の頃、もし40歳になってシングルだったら。。。自分にプレゼントして乗ろうと決めていた車でした。

でも40歳のわたしは夫と結婚しておりその件はすっかり忘れていました。






もう16年も前のことです。
そしてただいま、シーズン２真っ只中。

今回は、免疫ができたのか、乗り越え方が身についているようです。

昨年からメディケアを受けられ医療費の心配がうんと軽減されたのもとても大きいです。

万が一のためにベストな先生が揃う病院へのアクセスも確保しました。

この車にも助けられています。

エンジンをかけるとぶるんと野獣のような独特の音を立てます。この音が合図なのです。
さあ、これからなんでもお申し付けください。お望みの走りをご一緒しましょう。

ずっと倉庫で待っていてくれる時間の方が長いのにいざ、出陣となるといつでも準備ができている。
ため息が出る凛とした曲線美
獰猛だけどわたしには生涯の忠誠を誓ってくれたこの子のステアリングを握るともはや単なる機械とは思えない愛情が湧いてくるのです。


今の車と違って内装は地味で簡素の一言。「走り」だけに特化した車です。もちろんBluetoothもクオリティのいいスピーカーもありません。




正確に言うとこの車はポルシェ911カレラ４S９９６型４輪駆動です。

実はポルシェ社が倒産の危機に見舞われた時起死回生で作られたのがこの車でした。
おかげさまで世界中で大人気を博しました。ポルシェ社を救ったばかりかわたしをミッドライフクライシスからも救ってくれました。


ディーラーでお修理するとお金がかかりすぎるのが欠点。今はブルックリン、リッジウッドのドイツ車専門の修理工場にお願いしています。




この車種をデザインしたのはあの工業デザイナー奥山清行さん。フェラーリ＆マセラッティの最高責任者としてフェラーリ「エンツォ」をデザインした方です。




一度左前角を駐車場でぶつけられディラーで３ヶ月待ってお修理していただいたこともありました。

今はまたかわらずいい走りを提供してくれます。
地面に吸い付くような走りでコーナーが楽々。ついわたしって運転が上手だったかしらと勘違いしてしまうほど。


130キロでも全然余裕。高速になる程安定感が増します。

やんちゃでおてんばだった頃を思い出させてくれ、気がつくと車と一体になってワクワクが止まらない。


これからも長くずっと一緒に年齢を重ねていきたいと思います。

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