20世紀アメリカの伝説の女相続人
ワシントンDCで訪れた美しい庭園美術館。
女主人は、マージョリー・メリウエザーポストさんです。
1987年生まれ、
27歳で父親の事業と莫大な遺産を受け継ぐと
アメリカで一番裕福な女性となりました。
先にご紹介した、スミソニアンの自然史博物館にディスプレーされている、ナポレオンのダイヤモンド&ターコイスの王冠やネックレスなどは、彼女が寄贈したものです。
彼女が父から受け継いだ事業をゼネラルフーズとして大きく拡大したのは、二度目の夫のおかげと言えそうです。
彼女自身も才覚のあるビジネスウーマンでした。
冷凍食品を開発するアイディアも彼女のものでした。
けれど、夫の浮気が発覚して離婚。
三度目の夫は弁護士兼外交官で、1935年にソビエト大使としてロシア革命で崩壊して誕生したスターリン下のソ連に赴任します。
その際に、滅亡した王侯貴族たちの財宝をただ同然で文字通り買い漁る機会を得ました。
彼女の、ヨーロッパやロシアなど滅亡した王侯貴族をメインとした財宝コレクションが始まったのはそれがきっかけとなりました。
ロシアから帰国するとワシントンDC郊外にある、ヒルウッドに邸宅を建てます。
(彼女の死後、一般公開され現在に至ります)
銀のスプーンを加えて生まれてきたマージョリー。
彼女の人生のだいたいのあらすじと邸宅についてはこちらへ。
ところで、彼女の姪には、あのPoor Little Rich Girlとして有名なバーバラ・ハットンがいます。
マージョリーの二度目の夫、ハットンの弟がバーバラの父親です。
バーバラは母親を4歳で亡くしました。
しかも母親の死んだ姿を目撃してしまい、それが一生のトラウマとなってしまいました。
(母親はどうやら父親の放蕩を苦にしての自殺だと言われています)
母が亡くなると、すぐに父親にも見放され、幼少時代はナニーやガバネスに育てられます。
彼女もマージョリー同様、一人っ子でした。
18歳の時、ニューヨークで莫大なお金を使ってデビュタントを果たします。
ロックフェラー、アスターなど当時の錚々たる人物が招かれました。
ところが、1930年代の世界大恐慌の後に、そのような無駄遣いをしたことを世間から激しく叩かれてしまいます。
ニューヨークにいられなくなった彼女はヨーロッパにわたり、そこからが彼女の転落人生の始まり、と言えるかもしれません。
彼女は、破産寸前でお金目当ての王侯貴族たちと結婚&離婚を繰り返しました。
ほぼ3年周期で結婚生活は破綻していきました。
俳優のケイリー・グラントとも結婚していました。
最終的には7回の破局に見舞われ、晩年ニューヨークに戻ってきた頃には財産も底をつき始めていました。
そして亡くなった時は、破産寸前だったと言われています。
美貌、使いきれないほどの富に恵まれても、彼女が唯一手中にできなかったものは、家族愛と生涯の友人でした。
一方、バーバラの叔母に当たるマージョリーの人生は対照的でした。
彼女もまた27歳の時に父親が築き上げた会社と富を一人で相続します。
そして四人の男性と結婚&離婚を繰り返しました。
しかし、彼女の場合はそれぞれ15年間は一人の男性と結婚していました。笑
マージョリーは長寿をまっとうし、亡くなるまでお金が枯渇することはなく、幸せな生涯を送ったと言えるでしょう。
マージョリーとバーバラ、ともに一人っ子で美貌に恵まれ、莫大な財産を相続しました。
けれど、二人の決定的な違いは、メンタルの違いと言えるでしょう。
これが決定打となり、二人の運命を分つことになったように思います。
マージョリーは父親が亡くなる27歳までの間、両親の愛を一身に受けて愛情面でも何不自由のない生活を送ることができました。
二度目の夫とは、父親が遺した会社を拡大し、ゼネラルフーズと改名し、大きく発展させました。
夫は、当時ニューヨークでNo2の金融関係の会社を経営しており、二人が結婚している間、妻の事業を助け、冷凍食品、マヨネーズ、JellーOなど今でも市場に出回り誰もが知っている製品を次々とヒットさせました。
彼女自身も60代になるまで、その会社ゼネラルフーズの取締役として企業経営に紅一点の立場で参加しました。
経営者としての才覚があったのです。
つまり、ただ財産を食い潰すだけの女性ではなかったのです。
三度目の夫はスターリン時代のソ連に大使として赴任。
その時に、革命で没落し没収された王侯貴族の財宝を買い取る機会に恵まれました。
しかしその夫とも60代で離婚。
続いて最後の夫と結婚します。
が、その夫とも晩年に離婚しています。
一方彼女は、第一次、第二次世界大戦中、ゼネラルフーズを通じて、大規模なチャリティを展開します。
その慈善活動が評価され、幾つもの名誉な賞も受賞しています。
フランクリン・ルーズベルトと親しかった三度目の夫とは、現在庭園美術館となっているヒルウッド邸を建て、政財界の要人たちを招いて女主人として晩餐会を催すのもお手のものでした。
「いつもいつも人の目に晒されて辛いと感じることはありませんか?」
と、ジャーナリストに聞かれ
「18歳の頃からそんな生活をしているから、慣れているわ」
と答えた彼女。
三人の娘や孫たちとの関係も良好だったようです。
使用人たちからも信頼され、長く彼女に仕える人が多かったようです。
つまり、バーバラとの違いは、
・セルフエスティームが高い。
・他人とのコミュニケーション力がある。
・自分だけではなく他者を喜ばせようとする意識が高い。
一方のバーバラは、自己肯定感が低く、インセキュアで、周囲の人と温かい人間関係を築くことができませんでした。
ドラッグにも手を染め、精神状態は荒廃していた時期も長かったことでしょう。
叔母と姪の間柄で、共通点も多いのに、大きく人生の明暗を分つことになった二人だったのです。
蛇足ですが、、、
マージョリーが二度目の夫と建設した邸宅には、フロリダ、パームビーチのマー・ア・ラゴがあります。
現在はトランプが買収し、プライベートクラブになっています。
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| 2023-11-11 08:58
| NYここだけ内緒のお話
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気がつけばあと数年で古希。N Y生活も35年。いろいろあるけれど毎日必ず楽しいこと、嬉しいことは見つけられる。
by コモンるみ
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