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世界に通じるアールデコの小さな美術館

1923年滞在先のパリで
交通事故にあった鳩彦王は
妻である允子妃(明治天皇の第8皇女)を呼び寄せ
2年半パリに滞在することになります。

パリの水は允子妃にも合ったようで
当時最新のヴォーグ誌などを
熱心に読まれて
積極的にパリのファッションや
室内装飾の粋を
吸収されました。


当時パリで開催されていた
アールデコ博覧会をご覧になり
いたく影響を受けられ
帰国されると1929年より
パリから室内装飾家
アンリラパンを招いて
本格的なアールデコの
邸宅を作ると決められます。


1929年といえば日本でも
世界大恐慌の影響を受けたはず。
それにも関わらず
こんなお金のかかるプロジェクトを
立ち上げてしまえるのは
さすが皇族というかなんというか。



そのお屋敷は現在も
わたしたちが見ることができます。


残念ながら壁紙などは
オリジナルのものではありませんが
照明器具、壁の硝子細工などは
全て当時のまま。



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次室にある白磁製の香水塔は
アンリラパンによって
フランス国立セーブル陶磁器製作所で
制作されて運ばれたもの。





ルネラリックのシャンデリア

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こんな美しい硝子細工の扉
見たことがありません。
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窓がベイウィンドウになった大食堂


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ラジエーターカバーも贅が凝らされています。



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レオンブランショによる大食堂壁面の
銀灰色レリーフ



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天井の空気孔はエアコンディショナーのため。
これは美術館としてオープンした後に
追加されました。


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朝香宮が戦後ここを出られた後は
吉田茂総理大臣仮公邸となり
後には西武に買い上げられたこともありました。



プリンスホテルの本社として
使用された後
東京都に売却され
1983年より美術館として一般公開。



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大理石のマントルピース
暖炉ではなく
ヒーターを覆っているそうです。


本館、正門、茶室等が国の重要文化財に指定されています。




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いよいよプライベートな空間のあった2階へ




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全館に配された照明器具が素晴らしく
つい上ばかり見ていました。笑



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木編を寄せ集めて作られた
パーケットフロアと木を生かした天井が
マニッシュなお部屋は
長男孚彦王のお部屋



立派な書庫もありました。
高いところに収めた書をとる時のため
鉄のレールには
梯子がかけられていたはず。

どんなご本がこの本棚を占めていたのか
知りたいものです。
世界に通じるアールデコの小さな美術館_e0136254_06402669.jpg

2階はイギリス式に第一浴室を挟んで
殿下と妃殿下の寝室が
行き来できるよう離れていました。


4人のお子さんたちのお部屋は
それぞれ小さめ。


正直に言って
アメリカになら
この規模のお家は
超富豪ではなくても
ザラに存在するはず。


もちろん、当時の日本で
この規模の家を
しかもパリからデザイナーを招いて
建てるのはかなりの贅沢です。

けれど何一つ無駄のない
家づくりであると思いました。

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実はわたしたちが25年住んでいるアパートは
1924年に建てられました。
ニューヨーカーは
プリウォーと言って
1930年代までに建てられた
古い建物が大好きなのです。


バスルームのバスタブも
床のタイルも当時のオリジナルのまま。

タイルって100年持つんですね。
こちらのタイルを拝見し
そんなことを実感しました。

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こんなラジエーターカバーが
ほしいと本気で思ってしまいました。



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1階の照明器具はルネ・ラリックによるもので
2階のそれは宮内庁でご用意されたものと
係のかたがご説明くださいました。



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1926年ごろのお写真

(母)明治天皇第8皇女允子妃殿下(1891~1933)
(父)朝香宮鳩彦王(1887~1981)
第1王女 紀久子女王(1911~1989)
第1王子 孚彦王(1912~1994)
第2王子 正彦王(1914~1944)
第2王女 湛子女王(1919~2019)

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当時の2階広間の様子
すっきりと家具を配置していて
空間を生かしとても趣味が良いと感じます。




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by rumicommon | 2024-03-04 09:28 |  ー東京 | Comments(4)
Commented by kazureru914419 at 2024-03-05 19:43
高知県では見られない、ため息が出るような建物です‼
Commented by rumicommon at 2024-03-07 00:46
> kazureru914419さん
コメントありがとうございます!
こちらの美術館は世界中のどの美術館と比較しても比類のない趣味の良さだと思います!
東京にいらっしゃる際はぜひ足をお運びくださいませ。
Commented by sonoma0511 at 2024-03-07 14:00
rumiさん
昨日こちらを拝見してrumiさんのレポートの素晴らしさと
流石美しいものを数多く鑑賞されておられる実力を感じました。
私が多分<ミセス>を読んで行きたいと思った美術館は穂高にある碌山美術館とこの庭園美術館でした。
こちらは40代に上京時兄に連れて行ってもらったのですが、
その景観が古き良き時代を感じ、内装のラリックの扉や壁画?ランプなど。踊り場のアールデコ調の建築様式、洋室のカーテンのドレープやタッセル。
館内の少し時代を感じさせる香り迄覚えています。もちろんそのあとも友人と企画展に行っていますが
初めて行った日の真夏の日差しまで優美でしたがつたない記憶をつなぐだけです。
rumiさんの写真で一つ一つ思い出され、記述の丁寧さに深く感銘しました。ありがとうございます。
ラリック美術館は箱根仙石原にあり、多くの作品が見られ、お庭にはジベルニーのモネの庭を模した太鼓橋もあります。
館長さんと知らず似ていますね?と話しかけましたら、周りの環境が似ているから造ったのですと仰っていました。
こちらも時々訪ねてみたくなります。
Commented by rumicommon at 2024-03-09 11:32
> sonomaさま、
過分なお褒めのお言葉をありがとうございます。
きっとsonomaさんとはインテリアの趣味が合うのでしょうね。嬉しいです!
わたしもタッセルやウィンドウトリートメントにもとても心惹かれました。多分、壁紙同様にオリジナルではないと思いますが、あのお屋敷の雰囲気とよく合っていますよね。

今回行った際、新館が新設されており、sonoma さんがおっしゃる館内の少し時代を感じさせる香りがしませんでした。
わたしもかなり前になるのですが行った時はその香りがしたことを覚えています!

次回いらっしゃる折は、ぜひテラスでお茶なども楽しんでくださいませ。
わたしはいつも隙間時間に行くのでその時間がないのです。

次回帰国する際、箱根に行く機会があったら、ぜひラリック美術館に行ってみたいと思います。


気がつけばあと数年で古希。N Y生活も35年。いろいろあるけれど毎日必ず楽しいこと、嬉しいことは見つけられる。


by コモンるみ

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