Consign（コンサイン）とは委託するという意味です。

コンサインメントストアとは、売り主が品物をお店に委託して売ってもらう形態のお店のこと。

ニューヨークには、お店が中古品を売りたい人からあらかじめ買い取ってから売るお店以外にも、こんな委託販売のコンサインメントストアが存在します。

そのほとんどは、埃やカビっぽい匂いがするいかにも中古品を扱うお店なんですが。

ここサウスハンプトンのお店は違います。

かつてはお洋服や靴、バッグだけを扱うお店でした。

ブティックに入っても商品はどれも新品同様で、知らないとハイブランド専門のセレクトショップと見間違うほどでした。

けれど、コロナ禍以降、めっきり服などの需要が減ったのでしょう。

特にハイブランドのものは、パンデミック以来、近郊に住んでいなくてもアクセスできる専門のオンラインストアなどで買う人が増えたからかもしれませんね。

こちらのお店はコロナ禍を過ぎてみたら、

突然変異を遂げていました。

家具がメインのお店になっていたのです。

サウスハンプトンのメインストリートに立地します。かつては市役所、その後サックスフィフスアベニューというデパートになり、さらにコロナ禍まではポタリーバーンでした。

店内の全てが委託商品です。



きっとこのままのセットで売主が持ち込んだのでしょう。新しく家を購入するならこのまま買い取っても良さそうです。

ミッドセンチュリーモダンな家具が中心です。

馬が海を渡る写真。ほしくなりました。

このアールデコの鏡も個人的に好み。


アイリーン・グレーのレプリカのサイドテーブル

大きめの家具が多いのは別荘地サウスハンプトンに位置するからでしょう。

２階には靴、バッグ、洋服が並んでいます。コロナ前はもっと小さなブティックでしたがお洋服のセレクトは圧巻でした。

たまにタイミングよく行くと自分ドンピシャのサイズの例えばシャネルのジャケット数枚とかマノロの靴が１０足以上とか売りに出されていることがありました。
全体にとてもセンスのいいセレクトでさすがハンプトンの委託者は違うと納得したものです。
ただ、2018年ぐらいだったでしょうか。エルメスの偽物のお財布を売り出していて急に興味が失せてしまったことを覚えています。

今は家具中心に息を吹き返したようでそれはそれでよかった！と思いお店のセンスの良さそうな男性とお話をして帰ってきました。

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