セントラルパークは1850年代にニューヨーク市議会にかけられて正式に造園が決まったスケールの大きい公園です。

けれど公園に選ばれた場所はゴツゴツした岩が多い湿った土地で肥沃ではなかったため建設に際して膨大な量の岩や土を運び出し、この除去のために南北戦争のゲティスバーグの戦いで使用された量を上回る火薬が使用されたそうです。

多い時で一日に3600人以上の人がこの作業にあたったと言われています。

この公園は自然を利用して作られたのではなく

例えば８つある池は全て

自然の小川などを人工的に

堰き止めて作られました。

こんなふうに素晴らしい先見の明のもとに

莫大な予算を費やして作られたのです。

おかげで170年以上経った今も

ニューヨーカーにとって

なくてはならない場所です。

セントラルパークがすごいなと思うのは

何度通っても必ず新しい場所を見つけるほど

奥が深いことです。

GPSなしでは迷ってしまいます。

ある小雨が降る早朝

途中でミッドタウンに

健診に行く夫と別れ

大好きなランブルに一人で

分け入ってみました。

ランボーにはいつものように

ボートハウスの脇から入ります。

しかし、雨の早朝だったからでしょうか。

鬱蒼と木が生い茂るランブルに

人っ気はなく奥深くまで

入っていくのが少し怖くなりました。

つい30年ほど前までは

治安が決して良くなかった

そんなイメージをつい思い出してしまうのです。

結局池の周辺を歩くことにしました。



ランブルは有栖川公園を彷彿とさせます。だからきっと両方とても好きなのだと思います。

いつもは撮影でごった返すボウブリッジも人が少なくこんな感じ。



ベセスダの噴水

ミッドタウン57丁目ののっぽビルの頂上は雲に霞んでいました。

最近コンサーバトリーウォーター脇に

Le Pain Cotidienがオープンしました。

朝のジョギングの最後にここによって

コーヒーを飲む。

そんな人も多いようです。

早朝のセントラルパークのお散歩

習慣にしたいなと思いました。