夜のニューオーリンズジャズの目抜き通りはバーボンストリート

みんなが必ず訪れるのがこのストリートです。


どこからともなく漂うなんとも不思議な定義づければ悪臭としか言いようがない臭い
かつてのニューヨークならイーストびれっじのセントマークス通りを彷彿とさせる感じです。

停滞した熱気を含んだ空気

じっとりと汗ばむ他人の肌が雑踏の中で自分の腕に当たるあのねっとりした感覚。

炸裂する管楽器の金属音に感覚が麻痺しそうになるジャズの店先には長い爪に挟んだシガーをくゆらす巨漢の女性

その彼女がまさにその場所にぴったりで何もかもがまるでライブ芝居の舞台のために配置されたような感じです。

五感全体が酩酊した自分の感覚は転倒してしまい、厭わしく、醜悪と思われるものが官能に訴え賛美したくなるそんな気がしてくる場所なのです。

けれど、この場にいられるのも10分が限度。

息苦しくなり駆け込んだのは懐かしいナンバーを歌うバーでした。

ひとしきり観客たちと共に音楽に酔いしれそれにも飽きた頃
さらに表に出て一本外れた道を歩いてみました。
こちらはうって変わって静かなアレー

ドラッククィーンが着そうな大人のランジェリーショップがあったります。

夜のウィンドウにはニューヨークでは見かけないような可愛らしいものが並んでいます。


ギャラリーなどもとてもセンスがいい。


12時を過ぎた頃力尽きたわたし。珍しく夫はもっと長く遊んでいたいようでした。