ニューオーリンズでは久しぶりにブラックタイのイベントに参加しました。

200人以上の男性たちの９割以上がブラックタイでした。

こんな光景を目の当たりにするのは何年ぶりでしょう。

少なくともコロナ以降では初めてです。

普段はTシャツに短パン、野球帽にスニーカーかスリッパ履きの男たちが、りゅうとタキシードを着こなす姿は、一人だけなら馬子にも衣装だけど。

大勢が揃うと、その全体美には息を呑むようなただならない迫力を感じました。

特に50代以降の方たちは、着なれているせいか、板についてこなれていてなんともカッコいい。

夫の大学時代の友人は、スコットランドの民族衣装キルトを着ての出席でした。

背が高くしゅっとした彼に、赤のラムゼイタータンのプリーツがとてもお似合いでした。

今回のブラックタイのイベントは、７カ国に及ぶ各大学の男子社交クラブFraternityの現役＆OBの年に一度の総会でした。

この会のインターナショナルのプレジデントに夫の友人がなり、さらに別の友人Cくんが世界各地で撮ってきた写真についてのスピーチをしたのです。

こちらはCくんのタキシード姿。

古いのがキツくなったので急遽オーダーしたそうですが、サテンの襟のデザイン、ディナーシャツがピシッとシワひとつなく、なかなかカッコよかったです。

コロナを経て、少なくともニューヨークに住むわたしたちの服装はどんどんカジュアル化しています。
男性も女性も。
コロナ前、娘が大学時代、インターナショナルな社交クラブに入っていて、仲間たちと月に一度はフォーマルなパーティを開いていました。
その仲間たちとは今も固い絆で結ばれているようです。
大学を卒業し、就職でニューヨークに戻ってきた後も、最初の一年ぐらいは、「フォーマルパーティが懐かしい」と言っていました。
が、今ではロングのカクテルドレスどころか、スカートを履くチャンスもめっきり減り、お金をかけてボロを着るのがオシャレという時代。
男性の服も、昨今ではブルックスブラザーズやラルフローレンなどがどんどんビジネスを縮小しています。
正装ばかりかスーツというものを男性が着なくなったことが原因なのです。

でも、たまには正装してお出かけするのもいいものだなと思いました。

Cくんの作品についての過去記事です。

インスタグラム　Rish NY Instagr