20代のファッション編集者時代

今でも鮮明に覚えています。

銀座のザ・ギンザで見かけて一目惚れしたアライアのコート。

もう40年近く前に買ったものです。

表地はまるで新品同様ですが、さすがにわたしの20代後半から30代前半を本気で支えてくれただけあって、裏地はボロボロです。

裏地だけなんとかお修理したかったのですが、どこに持っていけばいいのかわからず、ずっと手付かずになったまま地下の収納庫に眠っていました。

が、1ヶ月ほど前、やっと本腰をいれ、とうとうオンラインで見つけたのです。

ここならきっとうまく直してくれると確信を持てる場所を。。。

その直感を信じてお修理に出しました。

袖の付け根、ポケットの裏側あたりが引き裂かれたようになっています。

２週間後、お直しが出来上がったと連絡がありました。

受け取ったのはこちらです。

ニューヨークの繊維街に行ってシルク100％の似たような裏地を探してきてくれて完璧に仕上げてくださいました。

今またニューヨークはビンテージムードです。

Z世代が母親や祖母の服やバッグ、アクセサリーを愛用するのがなんだか「おしゃれ」なこととなってきているのです。

さらにアライアは、著名デザイナーたちの中にもコレクターが多いブランドです。

シャネル同様、永遠、殿堂入りしたと言えるのかもしれません。

やっと裏地をきれいにお直しできて、また袖を通す楽しみができました。

処分せずにいてよかった。

なお、もう一枚のディオールのバージャケットもとてもいい感じにお直ししてもらえました。

わたしがお世話になったのは、こちらです。

Alteration Specialists

VOGUEも絶賛。

数々のハイブランドと提携してお修理を担当しています。

質の良いものは捨てないで、お直しして長く愛用する。

愛着のあるものは、捨てられませんよね。