サファリで見た弱肉強食の世界

行きはまずロンドンで1週間。
ロンドンから南アフリカのヨハネスバーグに飛びました。
けれど、帰りはケープタウンから16時間の夜間飛行直行便です。
今回の機種もファーストクラスがないジャンボジェットでした。
ビジネスクラスでも、ちょっとセンスは悪いけれどパジャマが支給され、座席はフラットにでき、ぐっすり眠ることができました。
リンカーントンネルの手前でマンハッタンの摩天楼を見ながら、帰ってきたとやっと実感が湧きました。
ところで、アフリカに行くと人生観が変わるよ、と行った経験のある人たちみんなに言われました。
確かにわたしも人生観、変わったかもしれません。
人にも動物にも影響を受けたように思います。
これまで動物園の檻の中でしか見たことがない動物たちに間近なところで会え、彼らがサファリで繰り広げる生死を賭けた壮絶な弱肉強食の断片を垣間見、いまだにそれをどう自分の中で落とし込んでいいのかわからない感情にモヤモヤしています。
一時は密猟者の暗躍で絶滅の危機に瀕したライオンたち。
しかし今は、ボツワナ政府の民間セクターとのコラボによるWin-Winのコンサベーション制度のおかげで、彼らの天下です。
人間による妨害はほとんどなくなりました。
ライオンたちは、車の中にいる限りかなり近づいても人間に飛びかかったくることはありません。
これは、長期に渡って関係者たちが築いてきたライオンとの信頼関係の賜物。
ただし、一歩でも車を出ると、危険を察知した野生の動物たちの本能がどんな行動を起こすかは未知数。


実はこの晩、お腹を空かせた雌と雄2匹ずつのライオンたちが、水牛の大群に目をつけて夜通し狙う瞬間に立ち会いました。
ボスライオンは、夜通し、かつて聞いたこともないようなドスの聞いた唸り声をあげて、水牛たちを威嚇していました。
懐中電灯をつけると、10メートルほど離れたところに水牛の大群がスクラムを組んでいました。
真っ暗な中、懐中電灯の灯りで水牛たちのたくさん並ぶ目だけが闇夜に浮かび上がり、まるでアニメのシーンのようでした。
いかに多くの水牛たちが身を寄せ合っているかがわかりました。
彼らは音を立てず静かに全員で移動をしていくのです。
中心には、狙われやすい小さな子供たちを据えてみんなで守っています。
ライオンの吠える音は夜通しロッジまで聞こえてきました。
翌朝、4時半起きで現場に行ってみようとある男性が言いました。
そうしよう!
わたしは疲れていたのですが迷いはありませんでした。
ハラハラしながら現場にいくとそこにライオンたちはおらず、ボスライオンは、飛行機の滑走路で寝そべっていました。
どうやら、水牛たちの固いティームワークを突破することはできなかったようです。
水牛たちは離れたところで、やっと一息ついて寝そべっていました。
世界遺産に登録されたオカバンゴデルタ地帯には朝靄がかかり、息を呑む美しさです。




珍しいパイソン柄の亀



またある日は、マントヒヒの母親が死んでいるそばで途方に暮れて泣く赤ちゃんを見つけました。
動物の専門家のガイド曰く生まれてまだ1ヶ月も経ってないそう。
母親はどうやらパイソンに喉を切られて死んだようです。
車が近づくと赤ちゃんマントヒヒは、茂みの中に隠れ泣いています。
生き残れるのだろうか、とても心配でしばらくその場に居たかったのですが、サファリガイドとのミスコミュニケーションでその場を離れることになりました。
翌日、同じ場所に行ってみると、母親の死骸は跡形もなくなっていました。
赤ちゃんもいません。
ガイドが車を降りてチェックをすると、、、
赤ちゃんマントヒヒの尻尾だけが見つかりました。
どうやら赤ちゃんも母親も食べられてしまったようです。
「昨日この近くにレパードがいたからレパードの仕業かも」
とのことでした。
一見平和そうなサファリなのに、命懸けでみんな生きているんですね。
ライオンのあの遠吠えを聞き震えながら、それでもティームワークで子供たちを守り抜いた水牛たちに心の中でブラボー、やったね、と呟いてしまいました。
人生観が変わったといえば、この方に出会ったことも大きいです!
by rumicommon
| 2024-11-28 09:59
| ー南アフリカ
|
Comments(4)
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
> 鍵コメさん
リンクを貼ってくださりありがとうございます!
早速飛んでみました。お写真以外の文字は化けてしまっていましたが、素敵なお写真は見ることができました。
ご主人様、お一人でキャンピングカーで世界を旅されたのですね。それを気持ちよく送り出された鍵コメさんも素敵です。
また素晴らしいボランティア活動を長く続けてらっしゃるんですね。本当に人生が感動の連続であると感じられれば最高ですね!
子供たちの嫁が叶うために、わたしも何かできることはあるかと考えるようになりました。行動はまだまだこれからですが、頑張ります。
励みになるコメント心よりお礼申し上げます。
リンクを貼ってくださりありがとうございます!
早速飛んでみました。お写真以外の文字は化けてしまっていましたが、素敵なお写真は見ることができました。
ご主人様、お一人でキャンピングカーで世界を旅されたのですね。それを気持ちよく送り出された鍵コメさんも素敵です。
また素晴らしいボランティア活動を長く続けてらっしゃるんですね。本当に人生が感動の連続であると感じられれば最高ですね!
子供たちの嫁が叶うために、わたしも何かできることはあるかと考えるようになりました。行動はまだまだこれからですが、頑張ります。
励みになるコメント心よりお礼申し上げます。
0
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
> 鍵コメさま、
文字化けは本当に残念ですが、お写真が拝見できて嬉しいです。
ご主人様の児童書はきっと子どもたちに夢を与える内容なのでしょうね。
お話を伺うだけでワクワクします。
また27万キロもドライブされたなんて、ご本人にとっても快挙だと思いますが、支えられた鍵コメさまも素晴らしいです。
コメントとても嬉しく拝見しました。
温かいお言葉をありがとうございます。
文字化けは本当に残念ですが、お写真が拝見できて嬉しいです。
ご主人様の児童書はきっと子どもたちに夢を与える内容なのでしょうね。
お話を伺うだけでワクワクします。
また27万キロもドライブされたなんて、ご本人にとっても快挙だと思いますが、支えられた鍵コメさまも素晴らしいです。
コメントとても嬉しく拝見しました。
温かいお言葉をありがとうございます。

気がつけばあと数年で古希。N Y生活も35年。いろいろあるけれど毎日必ず楽しいこと、嬉しいことは見つけられる。
by コモンるみ
カテゴリ
女目線で応援したい男ニューヨーク流ファッションを楽しむ
NY1%未満の時事
「見た目」向上小さな工夫
薔薇色のリタイア生活
日常・一期一会
セレブの住まい
ージャクリーン・ケネディ
ージョンF・ケネディJr.
ーSATCのMr.Big
ールパード・マードック
ー蒋介石夫人
ーマリーシャンタル
ーNY1のパワーアドレス
ーブルック・アスター
ージャンニ・ベルサーチ
ーニクソン元大統領
ー100年前のマンハッタン
ー伝説のダコタハウス
ーバーブラ・ストライザンド
ーマドンナ
ーサラ・ジェシカ・パーカー
ーマリーシャンタル
非日常への旅立ち
ー東京
ー箱根
ー京都
ー倉敷
ー九州
ーニセコ
ーヴェール
ーウィスラー
ープラハ
ーフランス ドルドーニュ
ーフランス コート・ダジュール
ーフランス ロワール地方
ーフランス プロバンス
ーベニス
ートスカーナ
ータイ
ーパリ
ーロンドン
ーカプリ
ーナパバレー
ーグランドキャニオン
ーボストン・セーラム
ーワシントン
ーハンプトン
ーニューヨーク
ーマイアミ・サウスビーチ
ーシカゴ
ーアメリカ南部ロードトリップ2022
ーニューオーリンズ
ービルトモアエステート
ートロント
ーモロッコ
ーアルゼンチン&ウルグアイ
ーヨルダン
ーグアテマラ
ー南アフリカ
ーポルトガル
NYここだけ内緒のお話
メディア掲載記事
VOGUE寄稿記事
NY1%未満のマネー術
Health&Beauty
NY1%未満の子育て
インテリアちょっとした工夫
宝のもちぐされ
プロフィール
フォロー中のブログ
ニューヨークの遊び方イタリア子連れ放浪記
海辺のカフェ&ペンション...
Slice of ...
幻に魅せられて…
新 鳥さんと遊ぼう
It's a Small...
ケチケチ贅沢日記
Venus World
Salon de Bij...
こえだニューヨーク
日々の暮らしの中で
ひとりぼっちランチ
てぶくろ
蒼穹、そぞろ歩き
madameHのバラ色の人生
latte di luna
keiko's pari...
雪割草 - Primul...
jujuの日々
浅羽だより
LIVING PHOTO
やわらかい陽ざしのなかで
Stellar House
お結の指
The more you...
My style
Rustic
青い風の街へ
やさぐれ日記
まほろば日記
ミセス サファイア 静け...
ダイアリー
蒼穹、 そぞろ歩き2
blueⅡ
流木民 第3話















