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このご時世だから「不毛地帯」が面白い

今このご時世だからこそ
アメリカのNetflixで配信している
「不毛地帯」を楽しく見ています。

このご時世だから「不毛地帯」が面白い_e0136254_10192190.jpeg


わたしは1989年に日本を出てしまったので
その後に話題になった日本のドラマは
ほとんど見ていませんでした。

それが今Netflixで観られるのは
本当にありがたい。
サクッとPCにつないで見られるのも嬉しい。



このご時世だから「不毛地帯」が面白い_e0136254_07292785.jpg
懐かしの小雪さんと壱岐役の唐沢寿明さん
唐沢さんの演技が素晴らしいです。

このご時世だから「不毛地帯」が面白い_e0136254_07261369.jpg
手前左端大門社長役はなんと
原田芳雄さんだったのですね。
豪華キャスト
それもそのはず
フジテレビ開局50周年記念ドラマだったのです。




大学時代、
東京で一緒に暮らしていた
母の姉のような存在だった
母より12歳年上の叔母一家。
その息子さん(またいとこ)が
旧財閥系商社でオイルを扱っていました。

彼はオイル畑一筋でのちには
同社の常務執行委員にまで
上りつめました。


その彼に面白いと言われて
読み始めたのが山崎豊子作の
この原作でした。


でも、当時女子大生だったわたしは
読むとすれば三島由紀夫とか
世俗を離れた小説ばかり。

商社マンの熾烈な闘いを描いた作品に
いまひとつのめり込むことができませんでした。


でも現在、アメリカがイランと戦争を始め
それが中東に波及し、
日本がオイル調達に死活をかけている。

そんな状況と酷似した部分や
実話を題材にしていているところが
ドラマに信憑性を与え
久しぶりにのめり込んで見ています。





(あらすじ)
第二次世界大戦中、大本営の作戦参謀だった防衛庁のエリート壹岐は戦犯としてシベリアに11年抑留される。
大勢が死去する中無事帰国、家族や当時の部下を支えつつ、過去を断ち切るように大手商社「近畿商事」へ転職する。
「二度と戦争はしない」と誓った壹岐だが、経済戦争という不毛地帯で、己の信念をかけて泥臭く、しかし誠実に生き抜く姿を描く。 ーWEBザテレビジョン


ドラマの中では
世間を騒がせたロッキード事件に
そっくりのエピソードが登場します。


当時現職だった田中総理大臣が
巨額の賄賂を受け取り世間が驚愕しました。


さらにクライマックスは
主人公壹岐がイニシャチブをとり
イランの油田開発に乗り出すところです。


乗り出すと言っても
世界の大手ライバル社と熾烈な入札競争を
勝ち抜く必要があり
戦時中作戦参謀として活躍し
情報収集が得意な壱岐は
イラン国王の前妻のツテで
国王が絶大なる信頼を寄せる
ドクターから他社の入札価格を入手し
見事入札に成功します。


しかしそのために
裏では大きな賄賂が動きます。

国益のため、平和のためと言いながら
壱岐の権謀術数が辿り着く先は
数々の不正であり
その犠牲となる人々が出てきてしまうのです。





ところで、つい先日
三井商船の巨大タンカーが
ホルムズ海峡を無事通過したという
日本には大変嬉しいニュースが流れました。


しかし、これに対しアメリカでは
日本はイランに裏で
多大な賄賂を送ったと囁かれています。


不毛地帯を見ているわたしは
そんなことはありえないとは
やっぱり思えません。


きっとそうだろうなと思います。
イランに国王はいなくなっても
きっといるはずですもの。
ホルムズ海峡を牛耳れる人たちは。



かつて日本は
オイルの調達手段を止められ
武力で取りに行くため太平洋戦争を
始めてしまいました。


だからこそ壱岐は
今度は平和裡にオイルを調達する。


そのプリンシパルの元に
旧財閥系商社相手に
熾烈な闘いを始めたのですが、
どうしても汚い手を使う必要が出てくる。

その心の葛藤がよく描かれています。


蛇足ですが、大臣や軍上層部にいた
軍人たちの住まいが
とても素敵です。

丁寧にロケ場所を選んでおり
さらに戦争直後の壹岐の妻の
和服の上に着る
糊のきいた割烹着姿に
たまらなく懐かしさを感じました。


わたしが小さい頃、母や祖母は
着物で生活をしていました。


シベリアでのシーンも
丁寧に描かれていて
原作者の山崎豊子さんも
大満足のドラマに仕上がったそうですね。







162.png娘も来月は29歳。娘の大学時代の友人たちもそれぞれの分野でがんばっています。




by rumicommon | 2026-03-30 07:34 | 日常・一期一会 | Comments(2)
Commented by uransuzu at 2026-03-30 11:21
ルミさん、こんにちは。
「不毛地帯」懐かしいお話しですね。
当時は、「大地の子」「ワイルドスワン」とともに、衝撃を受けた本でした。
ドラマ化の方はあまり記憶に残ってないのですが、そう言えば現在に通じる状況がある、と目から鱗。
私も、Netflixでもう一度観てみますね。
Commented by rumicommon at 2026-03-30 23:15
> てぶくろさん
当時、本で読まれていたのですね。
かなりの長編ですよね。読書家でいらっしゃるんですね。
山崎豊子さんの本では、お恥ずかしいことに華麗なる一族ぐらいしか読んだことがありませんでした。

こちらでご紹介したドラマは2009年に放映されたバージョンなのでご存じなかったのかもしれません。
戦後の雰囲気がていねいに描かれていて懐かしく見ました。

ご紹介の「ワイルドスワン」に俄然興味が湧いてきました。
ちょうど帰国しますので、この本を買って帰ります。
ありがとうございます!


気がつけばあと数年で古希。N Y生活も35年。いろいろあるけれど毎日必ず楽しいこと、嬉しいことは見つけられる。


by コモンるみ

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