敬愛する方のニュースレター
毎月の初めに届く澁澤健さんのニュースレターをとても楽しみにしています。
かれこれ20年近く続けてらっしゃいます。
今では夫と二人で読んでいます。
(夫はChatに英訳してもらってですけれど)
考えてみると澁澤健さんとはもう20年以上もご縁をいただいていることになります。

健さんは夫と同じ歳。
同じく敬愛するオバマと同年齢でもいらっしゃいます。
今では日本の政財界に大きな影響を及ぼすご活躍をされていますが、とても気さくで、お茶目な面もお持ちの方でいらっしゃいます。
奥様もかつて香港でお仕事されていた才色兼備の素敵なお方。
健さん曰くめちゃくちゃ仕事ができたとか。
しかし、いわゆるお淑やかで健やかなおっとりした方です。
夫婦でお会いできる機会があると、奥様の魅力に舞い上がってしまうわたくしです。
さて、お名前から想像される方もいらっしゃるかと思いますが、健さんは一万円札の顔にもなった日本資本主義の父、澁澤栄一の孫の孫に当たられます。
こう書くと、ご先祖にとんでもなくすごい人がいる人の常で、本人の双肩に乗るプレッシャーもどえらいことだったのではと想像しがち。
そこである日、お会いした時に聞いてみました。
健さんはこう答えられました。
「僕はアメリカのテキサスで育ったので、周囲には澁澤栄一を知る人もなく、プレッシャーはありませんでした。ただ、息子たちはそれを感じているかもしれません」
アメリカが佳き時代だった頃にのびのびとお育ちになったことが良かったのでしょうね。
大人になるとファイナンスにご興味をもたれ、アメリカの投資銀行で働かれるようになりました。
が、2001年、911同時多発テロが起こります。
この時に、いろいろと考えることがあり、一念発起して日本に帰国し、日本のために尽くそうと考えるようになられます。
そしていろいろあり、2008年に投信会社を立ち上げられました。
最初はすべて日本株に特化した投信でした。
何年も大変な時期があったとのことですが。
現在では純資産800億円に到達する勢いです。
たまたまお名前が夫のラストネームと同じというご縁もあり、長く日本に帰国していた時、我が家でも応援の意味でマイナンバーを取得し口座を開きました。
最初からそれぐらい信頼ができる方だと夫婦共に感じたためです。
創業当時から健さんが会長、伊井さんは社長でいらっしゃいます。
以来、お二人とは帰国するタイミングでお会いしたり、お金に関するトークショーをご一緒したりもしています。

コモンズ投信では、投資先の企業経営のアドバイスもされ、長く株を持ち続けます。
一方で口座を持つ一人ひとりに寄り添うきめ細やかなサービスを展開されています。
家族や知人にも口座開設を勧め、口座を開き、長く積み立てもされている人は全員とても喜んでくださっています。
その健さんは、投信会社を開設される前からずっとされていることがあります。
月に一度ニュースレターを発信されることです。
さらには、澁澤栄一の教えを解く「論語と算盤」という経営塾も主宰されています。
オンラインセミナーの受講も可能で、最近では世界中から受講される方がいらっしゃるとか。
うちでは夫婦でこのニュースレターを楽しみにしています。
特に混乱しか引き起こさない現アメリカの政権をどう見るか。
また、日本としては何ができるか。
そんなことを考えるヒントをいつもいただいております。

こちら↓は今朝受信したものです。
少し長いですがぜひ、読んでみてください。
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謹啓 ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
私が保護者、アドバイザーボードメンバー、そして客員教授として長年ご縁をいただいている成蹊大学の卒業式を、オンラインで拝聴しました。
森雄一学長の冒頭のご挨拶において、ラドヤード・キップリングの詩が引用され、その内容に大変感銘を受けました。
キップリングは、「ジャングル・ブック」を代表作とする、19世紀末から20世紀初頭のイギリスを代表する小説家でしたが、同時に優れた詩人でもありました。
学長は、不確実性が増している世の中において、次代の担い手となる若手に向けて、キップリングの言葉を借り、「If――もし、ならば」と問いかけました。
If you can keep your head when all about you are losing theirs and blaming it on you,
もし、周囲の者どもが皆、正気を失い、その責をお前に負わせようとするときも、ただ一人、冷静でいられるならば
If you can trust yourself when all men doubt you,But make allowance for their doubting too;
もし、すべての人があなたを疑うときでも自分を信じ続け、しかも、彼らが疑うのにもそれなりの理由があると受けとめられるならば
If you can dream—and not make dreams your master; If you can think—and not make thoughts your aim;
もし、夢を抱きながらも、夢に振り回されず、考えを深めながらも、考えに閉じこもらずに歩めるならば
If you can meet with Triumph and Disaster and treat those two impostors just the same;
もし、勝った日も、敗けた日も、どちらも本質ではないと見抜き、静かに同じ態度で向き合えるならば
And so hold on when there is nothing in you except the Will which says to them: ‘Hold on!’
そして、すべてを出し尽くし、心も体も空っぽになっても「立ち続けよ」とささやく意志だけを頼りに前へ進めるならば
森学長は、イギリス詩を専門とする教員の助力を得て訳したものを引用されました。
原文は父から息子に呼びかける詩であったものの、ジェンダーニュートラルになるよう工夫が施されていたと、後日教えていただきました。
上記は、私が原文(https://www.poetryfoundation.org/poems/46473/if---)を調べ、印象に残ったフレーズを訳したものですので、実際の学長のご挨拶の内容とは異なります。
ただ、これからの世の中を担う次世代に向けた大切な問いかけが含まれており、学長のメッセージは数多くの若手の心に響いたのではないかと期待しています。
1865年生まれのキップリングが「If」を書いたのは1895年のようですが、実際に出版されたのは1910年でした。
また詩のインスピレーションは、友人であるリーアンダー・スター・ジェイムソンという、スコットランド生まれの南アフリカにおける植民地政治家であったと言われています。
ジェイムソンは、キップリングが「If」を書いた同年の1895年に、「ジェイムソン・レイド」と呼ばれる武装侵攻を起こし、歴史的な大失敗を犯した人物です。
当時の南アフリカでは、ボーア人(17世紀からアフリカに根を張っていたオランダ系入植者)が支配する地域で金鉱が発見されたことに着目した大英帝国が、大量のイギリス系移民を流入させていました。
ジェイムソンの計画は、イギリス系住民の反乱を促し、武装部隊を率いて国境を越え、ボーア人の地域をイギリスの支配下に置こうとするものでした。
しかし、反乱は起こりませんでした。
それでも彼は独断で武装部隊を率いて国境を越えてしまいました。
結果は惨憺たるもので、ボーア人の民兵に数日で降伏し、ジェイムソンは捕虜となってイギリス当局に引き渡されました。
ただ、興味深い展開として、服役後に南アフリカへ戻ったジェイムソンは、1904年にケープ植民地議会議員として再起し、1904年から1908年にかけてはケープ植民地首相まで就任しました。
大失敗を犯した人物が、再びその舞台に首相として戻ってきたのです。
もしかしたら、キップリングがジェイムソンに見たものは、大失敗を経て裁かれ、投獄されながらも、自己卑下することなく、責任を他に転嫁せず、静かに服役し、再び立ち上がった、その姿勢だったのかもしれません。
だから、「勝利と災難を同じ偽り者」とするフレーズが詩に刻まれているのでしょう。
一方、別の見方もできるかもしれません。
キップリングが「If」を出版した1910年より前の1899年から1902年にかけて、「ジェイムソン・レイド」が導火線となり、ボーア戦争が起こります。
一見すると、大英帝国が南アフリカにおける植民地支配を固めた勝利のように見えますが、実際には、大英帝国の落日の始まりであったとも言われるようになりました。
当時、世界最強を誇ったイギリス軍は、農民兵中心のボーア軍を相手に予想外の苦戦を強いられました。
その過程で、農園の焼き払い、女性や子供たちの強制収容といった暴挙にまで及び、イギリスが掲げてきた「文明国」としての道徳的権威は大きく揺らぎました。結果として、イギリスは国際社会から激しい非難を浴び、ヨーロッパ諸国の中で孤立を深めていくことになりました。
キップリングの意図ではなかったかもしれません。
しかし、今あらためて当時を振り返ると、「If」が問いかけていた「子」とは、英国の次代を担う人々であったようにも聞こえます。
大英帝国の繁栄に陰りが見え始めていた時代にあって、「If――もし、ならば」という問いに、国民一人ひとりが向き合うことを求められていたという読み方もできます。
では、今はどうか。
大英帝国の繁栄に陰りがあった、現在からおよそ100年前、新たな「帝国」として台頭したのはアメリカでした。
ただ、現在の支配の対象が「金」ではなく「石油」であるという構図が、米国対ベネズエラにも、米国対イランにも見てとることができます。
特にイランの場合では、米国・イスラエルの攻撃の「序章」として、大規模デモを促すなど現体制の転覆のために内部反乱を誘発する裏工作が行われてきたと考えられます。
1953年に、アメリカのCIAが支援したイラン軍部が、石油国有化を進めたモサデグ政権を打倒したクーデターという前例のように。
それが奏功しなかったために、米議会の承認を欠いたまま武装攻撃に踏み切ったという構図は、「トランプ・レイド」と形容することも可能かもしれません。
もっとも、トランプの言動や姿勢は、キップリングが「If」を通して理想として示した人格像とは、大きく隔たっているように見受けられますが。
歴史は詩のように韻を踏みます。
現在の時代文脈において、キップリングの「If」が問いかけている「子」とは、米国の次代を担う人々であるかのように響きます。
最近、私のソーシャルメディアでは、アルゴリズムによる選別の結果かもしれませんが、反トランプだけでなく、元軍人・元MAGA(トランプ信奉者)による怒りを帯びた投稿も目立ちます。
3月28日には、米国各地で「No‑Kings」と名付けられた大規模な抗議デモも起きています。
アメリカの偉大さやリスペクトが世界的に陰りを見せ始めている時代背景のもとで、「If――もし、ならば」というキップリングのかつての問いには、米国民一人ひとりが現在に応えるべきではないでしょうか。
そして、日本。
日本はアメリカの「子」ではありません。
しかし、過去80年間にわたり、日本はアメリカから安全保障を受けつつ、最大の貿易相手として繁栄してきた事実があります。
いま日本こそ、「If――もし、ならば」という問いに、世界に向けて応えるべき時です。
□ ■ 付録: 「渋沢栄一の『論語と算盤』を今、考える」■ □
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付録: 「渋沢栄一の『論語と算盤』を今、考える」
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「論語と算盤」論語と算盤は甚だ遠くして甚だ近いもの
この算盤は論語によってできている、
論語はまた算盤によって本当の富が活動されるものである
渋沢栄一(1840~1931)とラドヤード・キップリング(1865~1936)は同じ時代を生きました。
不確実性に満ちた世界情勢を肌で感じ取っていた二人の思想の交差点には、内なる自制と外への行動とを両立させようとする姿勢があったように思われます。
栄一にとって、算盤のみを目的におく人間──すなわち利益だけを追う者は、夢に囚われて浮かれてしまう恐れがあります。
一方、論語のみを語る人間──道徳だけを重視する者は、思考に囚われて行動へつながらない恐れがあります。
真にあるべき人間とは、その双方を併せ持ち、いずれにも縛られない存在である。そこに、キップリングの「If」との深い共鳴を感じます。
「論語と算盤」失敗らしき成功
世のいわゆる成功は必ずしも成功でなく、
世のいわゆる失敗は必ずしも失敗でない
また、「勝利と災難を同じ偽り者として扱う」という姿勢においても、二人の思想は重なります。「勝利」や「成功」において慢心することなく、「災難」や「失敗」にあっても本質を見失わない。結果に囚われることなく、自由な行為の本質を追求するという考え方でありましょう。
謹白
2026年4月5日
渋澤 健
18年前の記事が出てきました。
澁澤健さんとはこんな嘘みたいなご縁で知り合うことができました。

気がつけばあと数年で古希。N Y生活も35年。いろいろあるけれど毎日必ず楽しいこと、嬉しいことは見つけられる。
by コモンるみ
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