ちょっと惚れなおしたサプライズ・ギフトのタイミング
今回は完璧な内輪話です。
なので聞きたくない方、パスしてくださいね。
結婚生活も10年を過ぎ、
子供も大きくなり、思春期に近づいてくると、
そりゃ、おうちの中もいつも平穏無事、家庭円満というわけにはいきません。
最近、我が家の娘っ子が毎朝バスルームで過ごす時間が格段と長くなりました。
髪の寝ぐせを直したり、目の下のクマとにらめっこをするのにやたらと時間を費やしているようです。
わたしも、彼女ぐらいの年齢から、バラバラの方向に立ちあがろうとするやたら多い髪の毛をなだめつけるのに毎朝格闘していたので、髪にかける情熱が理解できないわけではありません。
そして、必ず時間切れとなり、母親にせき立てられるようにして家を飛び出すのも、全く同じ。
しかし、そんな朝の混乱がもっと激化したのは昨日のことでした。
その日、
バスルームにも、彼女の部屋にも彼女ご愛用のヘアブラシが見当たらなかったからです。
どうしよう~~っ! ブラシがないよ~。
マミがどこかに置いたんでしょ、どこに置いたの!
って・・・・・・・人のせいにしないでよ。
知らないわ。自分が置いたところにあるはずでしょ。
だってないもん。昨日ここにあったよ、絶対に。ここに置いたもん。
そんなこといわれたって、見なかったわよ。触ってもいないわよ~!
って、こんな会話、似た年齢のお嬢さんをお持ちの方なら1度や2度、交わしたことありませんか?
家の中をわざとドタバタと走り回る娘、
いいかげんにしなさい! いつも同じところに置かないからいけないんじゃない!
ともう少しで切れそうになるわたし。
ぷつ、ぷつ、ぷつ・・・・・と音が聞こえるよう。
どうしてこう、何でもおきっぱなしにするんだろう。
だからどこに置いたかわからなくなっちゃうんじゃないの~。
ぶつぶつぶつ、といいながら水泳のバッグの中、
先日お友達の家にお泊りにいくときに使用したバッグの中、
バスルームやありそうな場所をいっしょに探します。
家の中は騒然とした雰囲気に。
セットされた時限爆弾は刻一刻と爆発の時間に近づき・・・・
そこへ出かける支度をしていた夫が近寄ってきて、わたしをこそこそとキッチンに連れ込みます。
何か内緒の話をしたいよう。
こんな立て込んでいるときに~、と思いつつ耳を近付けるわたし。
夫が小声でささやきます。
あのさ、ブラシをどこに置いたかわからないのは、もちろんM(娘)が悪いし、
きみが怒るのも無理ないけど、どんなに言ってもまだ子供だからさ、
こういうことまたあると思うよ。
で、いちいち喧嘩するのは時間の無駄というものだよ。
そりゃ、時間の無駄ですよ。そんなのわかっているわよ~、と私。
まぁ、まぁ、まぁと夫。
もし僕のアドバイスを聞いてくれるなら、
ドラッグストアに行って、3つか4つ安いブラシを買ってきて、
それをかわいいラッピングに包んで、
サプライズのプレゼントとして、きみから渡してあげなよ。
3つ4つバックアップがあれば、ない! と大騒ぎすることもないし、
きっと反省もすると思うよ。
・・・・・・・・
はぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
絶句でした。
何事にもチープで(もとい、お金の使い方に注意深く)簡単にモノを買い与えない夫の提案だからこそ心に響きました。
こういう柔軟性は、わたしどころか、うちの親にもなかったわ。
ブラシを多めに買っておくという気は回っても、それをサプライズのプレゼントに仕掛けるなんて。
恥ずかしいけど、脱帽だわ。
道理でたくさんの部下から慕われているはずなんだわ。
この提案もニクイ! ちょっと感動しました。
しかもその手柄をわたしにくれるなんて。
そういえば、付き合い始めたころから、サプライズで小さな、でも的を得たプレゼントをくれるのがとても上手でした。
何度もほろっと喜ばせてくれました。
そうか、ここでない、ないと騒ぐ子供を叱っても何の解決にもなりませんが、
バックアップに安いブラシをいくつか買っておけば、朝の取り込んでいるときに、
無駄な喧嘩を避けることができる。
早速、近所のドラッグストアで1本5ドル未満のブラシを何種類か購入しました。
そして、クリスマスやバレンタインの残り物のありあわせのラッピングペーパーに包んで、
小さなメッセージとともに帰宅した娘にわたしました。
そうしたら、どうでしょう。
「マミ、ありがとう!!!!」とちょっと目をうるうるさせてひっしとHugしてくれました。
相当にうれしかったようです。本人なりに反省もしていたのでしょう。
こういう方法もあったのか。
ぶつぶつと怒るだけだったわたしは大反省しました。
そして、手前味噌ですみません、夫を思いっきり見直してしまいました。
もちろん、長年いっしょに暮らしていると、ありますよよね、
「もう離婚か」という危機だって。
でもこういう発見があって、だましだまし仲直りをし、尊敬を取り戻して夫婦を続けていくのかもなぁってなことをしみじみ感じました。
以来、娘がヘアブラシがない! と騒ぐこともなくなりました。
あ~めでたし、めでたし~
ご訪問ありがとうございます。
数あるブログの中からご覧いただきうれしいです。
大変に勝手な都合で恐縮ですが、コメント等は、
だれも書かない★ニューヨーク1%未満★ のほうにいただけますとありがたいです。
どうぞよろしくお願いします!
by rumicommon
| 2008-11-15 09:48
| 女目線で応援したい男
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気がつけばあと数年で古希。N Y生活も35年。いろいろあるけれど毎日必ず楽しいこと、嬉しいことは見つけられる。
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